株式レポート
2012年10月4日 マネックス証券

雇用統計直前予想〜当社は回復幅の拡大を予想〜 - マネックス証券 フィナンシャル・インテリジェンス部「米経済の「今」を読む -経済指標動向-」

昨日(3日)、オートマチック・データ・プロセッシング(ADP)が公表した9月の全米雇用レポートによれば、民間部門の雇用者数は前月から+16.2万人増加し、米雇用市場が堅調に回復したことを示唆する結果となった。雇用の8割を占めるサービス業が回復幅をやや縮小(8月:+17.5万人→9月:+14.4万人)したものの、依然として堅調な伸びが続いており、残りの2割弱を占める製造業では回復幅が拡大(8月:+1.4万人→9月:+1.8万人)した。大きく上振れた8月分の小幅下方修正を含めても、同レポートは堅調な雇用を示唆する結果が続いている。

同統計の結果を参考にすれば、政府が週末に公表する9月の雇用統計で、米雇用が8月の低調な回復ペースから脱したことが示される可能性が高い。8月に両統計はまったく異なる方向に動くなど、ADPのレポートだけで雇用統計を予想することは危険だが、9月は米消費者の雇用に対する肌感覚が回復したことを示す統計も発表されており、当社が回復を期待する根拠となっている。足元で雇用統計の結果と連動性を高めている消費者の雇用見通し(カンファレンスボード調査)は9月に大きく回復した。これらを総合した、当社の予想は市場が注目する非農業部門雇用者数で前月差+13.0万人程度の増加だ(グラフ参照)。この想定は市場予想(同+11.5万人)対比でやや楽観的で、想定通りとなれば株式市場にはポジティブな結果となる。


※ADP全米雇用レポート
米民間給与計算サービスのオートマチック・データ・プロセッシング(ADP)による雇用者数調査。通常、政府による雇用統計が発表される週の水曜日に公表され、同統計の先行指標となる。顧客企業の従業員への給与支払いデータを元に、政府統計と同様の手法から推計される。市場では、民間部門雇用者数(対前月差)が注目されることが多い。



マネックス証券 フィナンシャル・インテリジェンス部 戸澤 正樹