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2012年10月15日 フィスコ

米決算への警戒感から安値圏での保ち合いか

 日経平均は安値圏での保ち合いとなりそうだ。8500円辺りが心理的な支持線として
意識されている感はあるが、米国企業の決算が本格化するほか、ソフトバンクの急落
によって需給に歪みが生じており、見極めムードと需給不安によって不安定な相場展
開が続きそうである。
 米国では12日にJPモルガン・チェース、ウェルズ・ファーゴなど大手行の決算が発
表された。両社とも第3四半期決算はいずれも過去最高益となったものの、ウェル
ズ・ファーゴは売上高がアナリスト予想を下回ったことが嫌気され、JPモルガンは利
益率低下への懸念から売られた。

 米金融株は追加量的緩和や足元の住宅市場の改善で株価上昇が目立っていたことも
あり、大手行決算に注目が集まっている。今回の結果によって今週予定されているシ
ティグループ(15日)、ゴールドマン・サックス(16日)、バンク・オブ・アメリカ
(17日)への警戒感が強まることになる。

 一方、政府は12日発表した10月の月例経済報告で、景気の基調判断を3ヶ月連続で
下方修正した。基調判断から「回復」の言葉が外れたのは6ヶ月ぶりとなる。これに
より、30日の金融政策決定会合に向けて追加の緩和期待が高まることになり、相場の
下支えとして意識されそうだ。

 なお、12日のNY市場でダウ平均は2.46ドル高の13328.85、ナスダックは5.30ポイン
ト安の3044.11。シカゴ日経225先物清算値は大証比15円安の8545円。ADRの日本株は
三井物<8031>、コマツ<6301>、京セラ<6971>、ニコン<7731>が堅調。半面、トヨタ
<7203>、三井住友<8316>、ソニー<6758>が軟調など、対東証比較(1ドル78.44円換
算)で高安まちまちだった。