最新株式ニュース
2012年10月18日 フィスコ

後場に注目すべき3つのポイント~地合い改善で売り込まれた銘柄に資金

18日の後場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。

・中国の安定と日銀の緩和期待が下支え
・ドル・円は79円19銭、中国経済の成長鈍化への懸念は後退
・地合い改善で出遅れ銘柄への物色が広がる、後場も売り込まれた銘柄の動向に関心


■中国の安定と日銀の緩和期待が下支え

日経平均は続伸。146.13円高の8952.68円(出来高概算10億株)で前場の取引を終え
た。予想を上回る米住宅着工件数を好感した米国市場の底堅い展開や、欧州ではムー
ディーズがスペインの格付けを「Baa3」に据え置いたこと、ギリシャ財政再建協議で
大半の政策が合意と伝えられたことが好感されるなど、外部環境の改善が好感され
た。また、為替市場では対ドル、対ユーロともに円安に振れており、買い安心感につ
ながり、日銀が30日に開く金融政策決定会合で追加金融緩和を協議すると報じられて
いることも下支えに。

日経平均は25日線を回復して始まり、その後は同水準でのこう着が続いていたが、中
国の経済指標の発表を受けて、じりじりと上げ幅を広げる格好に。東証1部の騰落銘
柄は値上がり1279に対して値下がり241、変わらず141と、値上がり数が全体の7割を
超えている。セクターでは輸送用機器、保険、卸売などが堅調。一方、空運、情報通
信などは小幅な上げにとどまっている。

中国の7-9月期国内総生産(GDP)は実質で前年同期比7.4%増と予想通りの結果だっ
た。減速ペースの鈍化が示され、10-12月期には安定するとの見方に。セクターをみ
ても上昇率上位には、輸送用機器、保険、卸売、非鉄金属、証券、銀行、機械、不動
産、鉄鋼など。中国関連への見直しが強まったほか、日銀の追加緩和政策へ期待感の
表れのように映る。

日経平均は25日線、一目均衡表の基準線や雲上限を突破し、その後も上げ幅を広げて
いる。インデックスに絡んだ商いの影響も大きく、コア銘柄としても値動きは荒いた
め、積極的には手掛けづらい面はある。しかし、中国の安定と日銀の緩和期待が下支
えとなり、景気敏感セクターを中心に売り込まれていたセクターや銘柄への買い戻し
が続きそうである。

■ドル・円は79円19銭、中国経済の成長鈍化への懸念は後退

ドル・円は79円19銭付近で推移。日本時間午前11時00分に発表された7-9月期の中国
実質国内総生産(GDP)は、前年比+7.4%となった。事前予想と一致したことから、
ドルは堅調に推移。ドル・円の取引で特に目立った動きは確認されていないが、ドル
の先高観は失われていない。中国の小売売上高が予想を上回っていることから、米国
から中国への輸出増加が期待されており、ドル相場を下支えしている。

なお、日本時間午前11時00分に発表された中国の7-9月期実質国内総生産(GDP)は前
年比+7.4%(市場予想:+7.4%)、9月鉱工業生産は前年比+9.2%(市場予想:前年
比+9.0%)、9月小売売上高は前年比+14.2%(市場予想:前年比+13.2%)となって
いる。

オーダー状況は、79円50銭に短期筋などのドル売りオーダー、78円80銭以下にはドル
買いオーダーが残されているもよう。

■今後のポイント

・中国経済の成長鈍化への懸念後退→リスク志向高まり、円安要因に
・日銀の追加金融緩和策→リスク資産購入で円売り加速の可能性も

12時18分現在のドル・円は79円19銭、ユーロ・円は103円80銭、ポンド・円は127円74
銭、豪ドル・円は82円30銭付近で推移。上海総合指数は、2125.88(前日比+0.96%)
で推移している。

■後場のチェック銘柄

・日経平均は為替相場の円安や中国GDPを受けて上げ幅拡大
・日銀の追加緩和期待の高まりで不動産の上昇が目立つ
・地合い改善で出遅れ銘柄への物色が広がる、後場も売り込まれた銘柄の動向に関心


☆後場の注目スケジュール☆

<国内>

14:00 鉄鋼生産(9月、日本鉄鋼連盟)
15:00 ブリヂストン<5108>、新中期経営計画発表会見、津谷正明CEO出席(同社グロ
ーバル研修センター)

<海外>

15:00 スイス・貿易収支(9月)