来週の日経平均株価の予想レンジを発表!
2021年9月17日 ラカンリチェルカ(村瀬 智一)

来週(9/21~24)の日経平均株価の予想レンジは、
3万100~3万900円!中国株の急落には警戒が必要だ
が、総裁選までは株価急落時は押し目買いのチャンス

今週の日経平均株価は、約31年ぶりの高値水準を回復!
週の後半は過熱感が警戒され、膠着した相場展開に

 今週(9月13日〜17日)の日経平均株価は、先週に引き続き上昇。14日には一時3万795.78円まで上がり、2月16日につけた取引時間中の年初来高値(3万714.52円)を突破して1990年8月以来、約31年ぶりの高値をつけました。

■日経平均株価チャート/日足・3カ月
日経平均株価チャート/日足・3カ月日経平均株価チャート/日足・3カ月(出典:SBI証券公式サイト) ※画像をクリックすると最新のチャートへ飛びます
拡大画像表示

 日経平均株価の上昇の背景には、新型コロナウイルスの新規感染者数の減少傾向が続いているほか、次期政権に対する政策期待が高まって海外投資家による買いの動きが強くなったことが挙げられます。

 9月15日以降は、高値更新の達成感が意識されたことに加え、急ピッチの上昇に対する過熱感が警戒され、値動きの少ない膠着した展開となりました。

 9月16日には、中国の不動産大手である中国恒大集団の信用リスクに対する警戒感から一時3万200円付近まで下落する場面も見られましたが、政策期待に対する買い意欲は根強く、最終的に3万500.05円で今週の相場を終えました。

来週の日経平均株価は、高値圏でのもち合いが継続!
営業日数が少ない分、海外投資家の買いが集中する可能性も

【来週の日経平均株価の想定レンジ】
 3万100円 ~ 3万900円


 来週は、今週に引き続き中国恒大集団のデフォルトリスクへの警戒が根強く日経平均株価に関しても動向を見守る必要がありそうです。

 ただし、国内では9月17日の自民党総裁選の告示を受け、29日の投開票に向けた論戦が繰り広げられることから、一段と政策期待が高まりやすくなります。そのため、日経平均株価が短期的に売られる局面があっても、むしろ「押し目買いのチャンス」とも言えるでしょう。

 また、来週は9月20日が敬老の日、23日が秋分の日で、市場が開くのが3営業日しかないため、基本的に日経平均株価は大きく動きづらく、高値圏でのもち合いが見込まれます。

 ただし、営業日数が少ない分、海外投資家の買いが集中する可能性もあるので、基本的には「強気スタンス」でOK。9月第2週の投資主体別売買動向を見ると、海外投資家は現物と先物の合算で1兆円超買い越していました。この買い越し基調は、来週も継続すると見ています。

【今週の値上がり率・値下がり率・出来高ランキング】
Birdmanが+102.70%で値上がり率トップ!

 ここからは、今週、値動きが目立った個別銘柄を見ていきましょう。

 今週の値上がり率ランキングの1位はBirdman(7063)でした。9月14日に2022年6月期の業績予想の上方修正を発表したところ、これが好感されてストップ高を交えての上昇となりました。「エンターテイメント・トランスフォーメーション事業」の新設により、売上の拡大を見込んでいるとのことです。

 値上がり率2位はサインポスト(3996)。9月10日に、ファミリーマートが出店計画を進める無人店舗において、サインポストとJR東日本スタートアップの合弁会社TOUCH TO GOの技術を取り入れると報道されたことが材料視されました。

 値上がり率3位のグローバルウェイ(3936)は9月15日、1株を5株とする株式分割を実施。流動性が高まり、株価の面でも手掛けやすくなることから、個人投資家を中心に値幅取り狙いの資金が流入しました。ストップ高を交えての上昇により、分割を考慮した過去最高値に迫っています。

 一方、今週の値下がり率ランキングのトップは東京機械製作所(6335)でした。アジア開発キャピタルなどとの買収防衛による思惑から9月に入って急騰し、9月10日には一時3720円まで上昇しました。今週はこの急騰に対する調整の動きが強まり、大きく下落しました。

 値下がり率2位のGA technologies(3491)は、2021年10月期の最終損益が13億円の赤字になるとの予想を発表。従来の見通しである10億円の黒字から一転して赤字となったことが嫌気され、ストップ安を交えての下落となりました。

■今週の値上がり率 トップ5
順位 先週末比(%) 銘柄名(市場・コード)※クリックで最新株価・チャートへ
1 +102.70 Birdman(マザ・7063)
2 +90.69 サインポスト(東1・3996)
3 +83.32 グローバルウェイ(マザ・3936)
4 +69.72 フロンティアインターナショナル(マザ・7050)
5 +41.60 タンゴヤ(JQ・7126)
■今週の値下がり率 ワースト5
順位 先週末比(%) 銘柄名(市場・コード)※クリックで最新株価・チャートへ
1 −45.70 東京機械製作所(東1・6335)
2 −44.18 GA technologies(マザ・3491)
3 −28.87 三ッ星(JQ・5820)
4 −26.56 プロレド・パートナーズ(東1・7034)
5 −24.96 和心(マザ・9271)
■今週の出来高 トップ5
順位 出来高(株) 銘柄名(市場・コード)※クリックで最新株価・チャートへ
1 304,453,800 三菱UFJフィナンシャル・グループ(東1・8306)
2 227,496,400 音通(東2・7647)
3 129,765,700 ランド(東1・8918)
4 114,722,500 東京電力ホールディングス(東1・9501)
5 107,295,500 ENEOSホールディングス(東1・5020)

【来週の主要イベント】
米国のFOMCや日銀金融政策決定会合、
米国とドイツのPMI、4社のIPOなどに注目!

 来週は以下のようなイベントが予定されています。

<9月20日(月)>
日銀金融政策決定会合
◆独8月生産者物価指数(PPI)
◆香8月消費者物価指数(CPI)

<9月21日(火)>
◆豪準備銀行(中央銀行)、金融政策会合議事要旨公表
◆米8月住宅着工件数
◆8月建設許可件数

<9月22日(水)>
◆日銀金融政策決定会合、政策金利発表
コアコンセプト・テクノロジー(4371)ユミルリンク(4372)マザーズ上場
シンプレクス・ホールディングス(4373)東証1部上場
米連邦公開市場委員会(FOMC)、政策金利発表 

<9月23日(木)>
独9月製造業購買担当者景気指数(PMI)速報値
独9月サービス部門購買担当者景気指数(PMI)速報値
米9月製造業購買担当者景気指数(PMI)速報値
米9月サービス部門購買担当者景気指数(PMI)速報値
◆米8月景気先行指標総合指数

<9月24日(金)>
◆8月全国消費者物価指数(CPI)
レナサイエンス(4889)マザーズ上場
◆独9月IFO企業景況感指数
◆米8月新築住宅販売件数

【来週の注目銘柄】
「ライフネット生命保険」「朝日インテック」「ウィルグループ」
の3銘柄をピックアップ!

 来週、注目したい銘柄は、この3つです。

ライフネット生命保険(2021年9月17日時点)
業種 市場・コード 株価 予想PER 実績PBR
保険業 マザ・7157 1270円 − 倍 5.87倍
コロナ禍での生活環境の変化に対応し、保険の見直しニーズを取り込む
オンラインで24時間いつでも保険の申し込みができるネット保険会社です。「価格.com保険アワード2021年版」では、「生命保険の部」や「就業不能保険の部」などで5年連続の総合1位を獲得しました。テレビCMなど活発な広告戦略により、一般の認知度も高いと思われます。新型コロナウイルス感染症の拡大に伴う生活環境の変化に対応し、保険の見直しニーズを取り込んでいます。また「マネーフォワード ME」から保険の見直し診断へのデータ連携を行っており、提携効果が見込めます。株価は、直近の上昇で上値抵抗線として意識されていた25日・75日移動平均線を上に抜けており、このまま上昇トレンドが強まる展開が期待できます。
最新の株価チャートはこちら(楽天証券公式サイトへ)
朝日インテック(2021年9月17日時点)
業種 市場・コード 株価 予想PER 実績PBR
精密機械 東1・7747 3285円 94.7倍 9.58倍
グローバル市場における戦略的な開拓や治療領域の拡大を進める
カテーテル治療に必要なさまざまな医療機器を提供。循環器系や末梢血管系、腹部血管系、脳血管系など、幅広い治療領域で使用されています。新型コロナウイルス感染症の影響による症例数の減少から2020年6月期は2ケタの営業減益となりましたが、世界的な経済活動の正常化の動きにより、2021年6月期は3%弱の営業増益となりました。さらに、グローバル市場の戦略的な開拓や治療領域の拡大を進めており、2022年6月期は2ケタの営業増益を見込んでいます。株価は、切り上がる25日移動平均線を下値支持線とした上昇トレンドを形成しており、足元でやや調整を見せているものの、25日移動平均線からのリバウンドが期待できます。
最新の株価チャートはこちら(楽天証券公式サイトへ)
ウィルグループ(2021年9月17日時点)
業種 市場・コード 株価 予想PER 実績PBR
サービス業 東1・6089 1323円 12.9倍 3.38倍
経済活動の正常化への動きが進展するなか、人材需要は高まる
通信、コールセンター、工場などの軽作業、介護など、幅広く事業を展開する人材派遣会社です。「ハイブリッド派遣」という独自サービスを戦略的に導入。これはウィルグループの社員と派遣スタッフをチームとして派遣することで、迅速かつ的確に顧客ニーズに対応できるサービスです。介護領域の人材紹介や建設技術者人材サービス、スタートアップ人材支援などに注力しています。経済活動の正常化が進むことで、人材需要の高まりが期待できます。株価は8月に急伸し、その後も上昇トレンドを継続していますが、足元では1300円付近でのもち合いとなっています。2020年1月7日の高値1326円との「二点天井」が意識されているようですが、ここを突破してからのさらなる上昇に期待しています。
最新の株価チャートはこちら(楽天証券公式サイトへ)

【※今週のピックアップ記事!】
「キャッシュレス決済」関連銘柄を解説! ペイパルのペイディ買収で注目が集まる「非接触決済」業界は、アフターコロナ社会の重要な“インフラ”として要注目

「ふるさとチョイス」は、利用率や返礼品の掲載数がNo.1の“ふるさと納税”最強サイト!「ふるさとチョイス」のおすすめポイントやメリット・デメリットを解説