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2013年1月22日 フィスコ

ポジション調整を交えつつ、再動意のタイミングを見極め

 日経平均は小幅に続落。37.81円安の10709.93円(出来高概算39億1000万株)で取
引を終えた。日銀の金融政策決定会合に市場の関心が集中するなか、為替市場や先物
市場での需給変動に大きく振らされる展開となった。
 日銀は、「物価安定の目標」と「期限を定めない資産買入れ方式」を導入。「物価
安定の目標」については、消費者物価の前年比上昇率で2%とした。この物価安定を
目標に金融緩和を推進し、できるだけ早期に実現することを目指す。「期限を定めな
い資産買入れ方式」については、物価安定の目標の実現を目指し、実質的なゼロ金利
政策と金融資産の買入れなどの措置を、それぞれ必要と判断される時点まで継続する
ことを通じて、強力に金融緩和を推進。
 前引け間際には麻生財務相の発言で弱含む局面もみられるなど、ポジション調整の
流れが強まっていた。短期的なショートポジションの積み上がりが意識されるなか、
政策決定会合の結果発表後には急速に反転をみせ、為替市場ではドル・円が一時90円
台を回復、日経平均は10859.42円まで切り返す局面も。しかし、戻り一巡後には再
び、為替市場では急速に円高に振れ、先物市場でも一気に結果発表後の切り返し分を
帳消しにする荒い値動きとなった。
 一先ず為替市場の値動きをみても、昨年11月からの「アベノミクス」に対して、い
ったんは達成感が意識されそうである。とはいえ、日銀が物価上昇を約束したこと
で、企業や家計が将来の物価上昇を睨み、「設備投資や住宅購入を前倒しして経済活
動が活発化、企業業績の改善で賃金が上がる」という好循環が生まれるとの見方から
円安トレンドは継続。今後は4月の日銀総裁人事への思惑も高まりやすいだろう。ポ
ジション調整を交えつつ、再動意のタイミングを見極めたいところか。
(村瀬智一)