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2013年1月31日 フィスコ

下方修正は悪材料出尽くし、企業の株主重視の流れも評価

 日経平均は小幅ながら3日続伸。24.71円高の11138.66円(出来高概算37億4000万
株)で取引を終えた。30日の米国市場の下げや、朝方に発表された2012年12月の鉱工
業生産指数速報値が予想を下回るなか、日経平均は前日に2年9ヶ月ぶりに11000円を
回復した達成感もあり、一先ず利益確定の流れが先行した。朝方に一時11138.50円ま
で切り返すも、その後は為替市場での円安一服の流れもあり、輸出関連などを中心と
した主要銘柄が反落。先物主導による売り仕掛け的な動きもみられ、一時11007.77円
まで下げ幅を広げる局面をみせた。
 しかし、日経平均、225先物いずれも11000円は割り込まず、その後はショートカバ
ーとみられる商いもあって切り返している。下方修正が嫌気され売りが先行した商船
三井<%%%9104%%%>もプラスに転じるなど、引き続き調整局面での強力な押し目買い意欲がう
かがえた。結局は大引け間際に11145.38円まで上げ幅を拡大させており、連日で昨年
来高値を更新した。東証1部の騰落銘柄は、前引け段階では値下がり数が過半数を占
めていたが、大引けではこれがほぼ逆転する格好に。
 明日は週末の米雇用統計の結果を見極めたいとの流れから、様子見姿勢が強まると
の見方が一般的であろう。決算がピークを迎えていることも、手控え要因との見方と
なる。しかし、海外勢とみられる資金流入が続いており、調整局面での買い意欲の強
さが目立っている。特に決算を受け、ネガティブ視された銘柄の切り返しが市場の先
高期待につながっている。
 また、ヤフー<%%%4689%%%>の自社株買いに次いで、サイバーエージェント<%%%4751%%%>が自社株
取得枠設定を発表するなど、個人に人気の高い企業で株主重視の流れがみられている
ことも市場は評価しよう。週末要因やテクニカル面、また、先物市場での需給要因な
どから利益確定に向かいやすいとみられるが、出遅れ感のある主要銘柄などへの押し
目は、積極的に拾いたいところだろう。
(村瀬智一)