最新株式ニュース
2013年3月21日 フィスコ

後場に注目すべき3つのポイント~後場は黒田日銀新総裁の会見を見極めへ

21日の後場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。

・含み資産関連は利益確定、インフラ関連は出遅れ意識か
・ドル・円は95円98銭付近、黒田日銀新総裁の会見見極めムード
・ノンバンクなど緩和メリット、インフラやPM2.5関連に物色資金が向かう


■含み資産関連は利益確定、インフラ関連は出遅れ意識か

日経平均は続伸。149.78円高の12618.01円(出来高概算18億6000万株)で前場の取引
を終えている。米連邦準備理事会(FRB)は20日発表したFOMC声明で、積極的な緩和
政策を推し進める姿勢を明確にした。出口戦略について言及しなかったことが好感さ
れ、NYダウは史上最高値を更新。為替市場ではドル・円が1ドル96円台で推移してい
たことや、シカゴ先物が12580円と大証比160円高の水準だったこともあり、幅広い銘
柄に買いが先行した。また、黒田日銀新体制が発足し、早期に臨時の金融政策決定会
合を開催する可能性があるとみられており、大胆な緩和政策への期待も高まってい
る。

ただし、日経平均は寄り付き直後に付けた12650.26円を高値に、その後は狭いレンジ
でのこう着をみせている。セクターでは全面高で始まったが、その後は海運や不動
産、倉庫運輸などが下げに転じるなど、利益確定の動きも目立ってきている。東証1
部の騰落銘柄は、値上がり1310に対して値下がり296、変わらず98と、値上がり数が
全体の7割を超えている。

不動産や倉庫運輸といった含み資産関連に利食いの動きが目立ってきている。外資系
による業界判断の格下げなども観測されているほか、黒田日銀総裁、岩田・中曽副総
裁が今夕に記者会見を予定されているようであり、大胆な緩和期待が高まる一方で、
ひとまず利益を確定させる流れに。公示地価の発表を控えていることも、目先的なピ
ークを意識させているようである。そのほか、北朝鮮に関する挑発的な報道が相次い
でおり、やや地政学リスクに対する警戒もポジション調整につながっている。


さすがに含み資産関連は手掛けづらいとみられ、売買代金トップのソニー<%%%6758%%%>のほ
か、オリコ<%%%8585%%%>、アイフル<%%%8515%%%>などノンバンクの一角に引き続き資金が向かいや
すいであろう。そのほか、日本橋梁<%%%5912%%%>、宮地エンジ<%%%3431%%%>、ショーボンド<%%%1414%%%>
などインフラ関連の一角が動意付いてきている。1月半ば以降、弱含みの展開が続い
ていたこともあり、出遅れ感も意識されやすい。

■ドル・円は95円98銭付近、黒田日銀新総裁の会見見極めムード

ドル・円は95円98銭付近で推移。日経平均株価の上昇を意識した円売りは一服した
が、具体的なドル売り材料は少ないだけに、個人勢や短期筋の多くはドル売りを自重
しているようだ。

96円台前半には顧客筋のドル売り興味が残されており、ドル・円の上昇を抑制してい
るが、今日21日午後に行われる予定の黒田日銀新総裁の会見内容(就任記者会見)を
確認したいとの声が聞かれており、ドル・円は96円前後でもみ合う可能性があるとみ
られている。

■今後のポイント

・日経平均株価の上昇を意識したリスク選好的なドル買い・円売りは一巡

・具体的なドル売り材料不足→個人勢、短期筋などはドル売りを自重か

12時14分時点のドル・円は95円98銭、ユーロ・円は124円33銭、ポンド・円は145円16
銭、豪ドル・円は99円61銭付近で推移。上海総合指数は、2328.91(前日比+0.50%)
で推移している。

■後場のチェック銘柄

・黒田日銀新総裁の会見を控え、大胆な金融緩和策への期待感が膨らむ
・ノンバンクなど緩和メリット、インフラやPM2.5関連に物色資金が向かう

・後場は黒田日銀新総裁の会見を見極め、インフラ関連の出遅れ物色にも注目


☆後場の注目スケジュール☆

<国内>

12:30 みずほ証券、「株式市場の注目点」(東証)
13:30 全産業活動指数(1月、経済産業省)
14:00 民生用電子機器国内出荷(テレビ・DVD出荷2月、電子情報技術産業協会)

14:00 全国スーパー売上高(2月、日本チェーンストア協会)
15:00 工作機械受注(2月確報、日本工作機械工業会)
16:00 コンビニエンスストア売上高(2月、日本フランチャイズチェーン協会)

16:50 公示地価(2013年、国土交通省)

<海外>

16:00 スイス・貿易収支(2月)