証券会社比較
2013年8月9日 久保田正伸

「日経平均はそろそろ天井?」
チャートの形でトレンドを判別する方法とは?

 最近の日経平均は400円上昇したかと思えば、すぐに500円もの下落が来るという乱高下ぶり。果たして現在の相場をどう見るべきなのか迷ってしまう。

 そこで、今回はマネックス証券で利用できる「チャートフォリオ」というツールで、相場や銘柄分析を行なった結果を報告しよう。

 「チャートフォリオ」には「トレンド検索」という機能がある。全上場銘柄のチャートが、25通りのパターンに分類されており【図表1】、個別のチャートの形から銘柄探しが可能だ。また、個別銘柄や日経平均が、今どのチャート型に分類されているかもわかる。

【図表1】左右の青いパターンが指定した銘柄(ここでは日経平均)のパターン。「そろそろ天井」に分類されている。各チャート型に分類された銘柄数も表示されている

チャートフォリオによる日経平均判断は?

 トレンドは長期(過去6カ月)、中期(過去3カ月)、短期(過去1カ月)と視点を変えて見られる。日経平均を長期視点で見ると「そろそろ天井」。もっとも銘柄数が多いチャート型は「上昇ストップ?」【図表1】。現段階では、あまり上昇が望めないと判断しているようだ。

 過去に遡ってチャート型を見る「マーケットトレーサー」という機能もある。日経平均過去1週間の推移をまとめたのが【図表2】。短期的な視点では、上昇と下落の判断が交錯しているが、長期視点では、「そろそろ天井」でほぼ変化がない。

【図表2】1カ月トレンド判断はコロコロ変わっているが、6カ月トレンド判断は「そろそろ天井」を示し続けている

 今の時期は、短期的に「大きく動いたから」という理由で投資判断をすると間違いそうだ。少し長めの視点で投資行動を決めるべき時期かもしれない。

大多数とは違う動きをする銘柄

 日経は上昇頭打ちでも、個別銘柄では上昇継続中の銘柄もある。「上昇」の分類の中で、出来高が大きい銘柄では、たとえば、ソフトバンク(9984)、昭和シェル石油(5002)、カカクコム(2371)などがきれいな上昇チャートを描いている【図表3】。

【図表3】上昇継続中の銘柄、底を打って上昇が始まった銘柄など、日経平均とは異なる値動きをする銘柄も見つかる。

 「これから上昇?」「リバウンド」に分類されるチャート型は少数派で、銘柄数は、それぞれ10銘柄と8銘柄しかない。プラネックスホールディングス(%%%6784%%%)や日本管財(9728)が、そのチャート型に属している。

 チャートを見ると、日経平均とはかなり異なった動きをしている【図表3】。こういった少数派の分類から探せば、分散投資の効果も期待できそうだ。

ETFチャートでわかる世界情勢

 現在、国内ETF(ETN)は160銘柄程度あり、毎月のように新しいETFが上場している状況だ。ETFの値動きは、日経平均はじめ、REIT、海外の株式指数、商品、債券などの指数に連動している。

 ETFをチャートフォリオを通して見ることで、トレンド発生中の指数が発見できる。チャートフォリオでは、「業種・テーマで探す」という機能を使えば「ETF」だけに絞って見られる。

 6カ月トレンドで「上昇」「まだ上昇」「下落」「まだ下落」のチャート型にあるETFでピックアップしたのが【図表4】。比較的出来高の大きな銘柄を抜粋した。

 WTI原油価格が高騰しているが、WTI原油連動投信(1671)も上昇していた。また、先進国の株式指数に連動するタイプのETFも好調。韓国のKOSPI指数は、ここ半年は下落基調だが、指数の反対の値動きをするベア型のKOSPIベア(2034)は、「上昇」型と判定された。

 一方、下落基調のETFが国際VIX先物(1552)。このETFは、米国の「S&P500 VIX短期先物指数(円換算)」に連動する。VIX指数は「恐怖指数」とも言われ、投資家心理を表す。VIX指数の下落は、相場の安定化を示している。

 その他、チャートフォリオが「下落」と判断したのが金価格、ブラジル、インド、中国といった新興市場の株価指数などだった。

トレンド発生中のETFを買う

 明らかに上昇トレンドが出ていれば、2倍の値動きをするブル型ETFを、下落トレンドならベア型ETFを買う手がある。

 最近上場したETF(ETN)で上昇型と想像できる銘柄がある。たとえば、下落している金価格のベア型「NEXT NOTES 日経・TOCOM 金ベア ETN(2037)」は、3カ月トレンド判定では「上昇基調」だ。

 「中国H株ベア上場投信(1573)」は、3カ月トレンド判定が「売り?」。だが、3月頃から見れば上昇している。

 また、上昇基調の原油指数に対し、2倍の値動きをする「NEXT NOTES 日経・TOCOM 原油ダブル・ブルETN(2038)」も、4月に上場している。

 こういった感じで、チャートフォリオを見れば、相場全体の動きから、日経平均とは異なる値動きをする銘柄まで発見可能だ。ここで紹介した銘柄や機能は、ほんの一部に過ぎない。ぜひ、自分でも活用してみてほしい。

 なお、「チャートフォリオ」は、マネックス証券の新投資情報「MONEX INSIGHT」内ではなく、従来の投資情報欄からアクセスできる。また、「チャートフォリオ」は、松井証券でも利用が可能だ。

※チャートフォリオは、過去の株価推移から現在の値動きを判定したもので、将来を予測するものではありません。
※本文掲載のチャート型判定は、8月7日終値時点のものです。
※本記事はネット証券ツールの使い方やそのアイデアを紹介するのが目的であり、個別の銘柄を推奨するものではありません。