反発で金（ゴールド）購入の好機が到来か!?（2）ネット証券で金を買う　～純金取引、先物、CFD編～

過去2年間にわたり下落が続いてきた金（ゴールド）だが、最近、反発の兆しが見られる。そこで、ネット証券で「金」を取引する方法や、金の最新情報を入手する方法を紹介する。今回は2回目。純金取引、先物、CFD取引、そして金相場の情報を入手する方法について紹介しよう。前回の「ETF、投資信託編」とあわせてお読みいただきたい。

純金積立は毎月1000円か1グラムから

 ネット証券では従来、楽天証券でゴールド、プラチナ、シルバーを扱ってきた。今年5月からは、マネックス証券が「マネックス・ゴールド」のサービス名称で、ゴールド、プラチナ、シルバーの取り扱いを開始した。

 楽天証券、マネックス証券ともに毎月1000円、または1グラムから積立が可能だ【図表1】。また、マネックス証券の場合は、手数料・送料を別途支払うことで、100グラムか1000グラム単位で金を自宅に届けてもらうこともできる。

【図表1】純金取引の概要

マネックス証券では、100グラムまたは1000グラム単位でゴールドの引き出しが可能だ

 買付手数料に関しては、両社ともに2.625％となっており、前回の記事で紹介した金ETFに比べると、高めとなっている。

米国の金先物が国内で取引できる

 ニューヨークにある商品取引所（COMEX）で取引されている金先物を、日本にいながら直接取引する方法がある。

 松井証券や楽天証券の「海外先物」口座を開設する方法だ。または、GMOクリック証券のCFD（差金決済取引）により、金先物とほぼ同じ値動きをする「金スポット」の取引が可能だ【図表2】。取引時間はほぼ24時間となっている。

【図表2】金（ゴールド）の先物取引とCFD

 これらの取引の特徴は、証拠金を預けることで、証拠金よりもずっと大きな金額を扱うレバレッジ取引ができる点だ。たとえば、【図表2】で松井証券の場合、1枚あたり96万8000円の証拠金で、取引できる金額は1308.4ドルの100倍、13万840ドル（約1300万円）となる。この場合、証拠金に対し、レバレッジが約13倍の取引となる。

 海外先物やCFDは、純金積立や投信の積立などとは用途が異なる。レバレッジ取引であり、基本的には短期売買をする人にとって便利な商品と言えるだろう。

 なお、松井証券の場合、「時間限定少額証拠金口座」というサービスがあり、適用時間の取引では、通常より少ない証拠金で取引が可能だ。たとえば、現時点の金先物では、必要証拠金が96万8000円だが、「時間限定少額証拠金」は53万2400円。かなり少ない資金で取引が始められる。

 さらに少ない資金で取引できるのが、GMOクリック証券のCFDだ。【図表2】にあるように、現在、1枚あたり6500円程度の証拠金から売買が可能だ。

毎日・毎週配信される金の情報

 貴金属に関して、各ネット証券ではいくつか参考になる情報を提供している【図表3】。

【図表3】金の情報源

各ネット証券が会員向けに提供している金関連のニュースやレポート。すべて無料で読める

 特にGMOクリック証券の市況情報や「金・銀週間展望」は、金相場に影響を与える情報がタイムリーにわかって便利【図表4】。同社のCFD、「金スポット」のページに情報がまとまっていて見やすい。

【図表4】GMOクリック証券のCFD「金スポット」のページ。「金・銀週間展望」が参考になる
拡大画像表示

 楽天証券でも毎週「コモディティレポート」を出しており金相場に影響を与えるさまざまな指標や世界情勢の動向などがわかり、参考になる。

 さて、2回にわたりネット証券で金取引を行う方法について紹介してきた。興味を持たれた方は、入門情報や最新のレポート、自分にあった商品など研究をしてみてもらいたい。また、最後に金に関連した現在実施中のネット証券各社キャンペーン情報を【図表5】にまとめた。こういった機会を活用して、お得に取引をしてほしい。

      【図表5】金に関連した実施中のキャンペーン

キャンペーンの詳細は、ネット証券各社のホームページなどでご確認ください。

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10万円	20万円	50万円	50万円
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10万円	20万円	50万円	50万円
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