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2013年9月26日 久保田正伸

もたつく日経平均を尻目に
上昇を続ける銘柄を見つける方法

東京五輪開催決定後にスルスルと上昇した日本株だが、今週に入って足踏み状態が続いており、今後も上値が重そうな状況が信用取引のデータから読みとれる。今回は信用取引のデータを保有銘柄チェックや銘柄探しに使う方法を解説しよう。

信用倍率は5~6%で高止まりしている

 日経平均は9月に入ると上昇に転じ、投資家の懐具合は徐々に改善している。【図表1】は過去1年の日経平均、【図表2】は信用取引の評価損益率と信用倍率だ。

【図表1】過去1年の日経平均、週足チャート。カブドットコム証券の「ウルトラチャート」で表示

 信用取引の評価損益率は、信用取引で株を買い建てた人の損益率を表している。5月下旬の急落で損益率は急速に悪化し、-15%まで落ち込んだ【図表2】。ちなみに、-10%が信用取引の追証発生水準。現時点では少し改善し-6%程度となっている。

【図表2】過去1年の2市場(東京、名古屋)信用取引データの推移

 信用倍率(信用取引の売り残に対する買い残の比率)を見ると、昨年は2倍程度だったが、今年前半のアベノミクス相場で上昇を続け、最近では5~6倍で高止まりしている【図表2】。信用買い残が多ければ近い将来、返済による売り圧力となるため、株価は上がりにくい。

 たとえば、代表的な個別銘柄の信用倍率(9月20日時点)は、トヨタ自動車(7203)7.63倍、三菱UFJフィナンシャル・グループ(8306)16.41倍、ソフトバンク(9984)4.92倍と高水準だ。

 信用取引の買い残・売り残の推移は、多くのネット証券の投資情報やトレードツールで見られる。【図3】では、トヨタ自動車のチャートを松井証券の投資情報で表示した。今年に入って買い残が増え、売り残を大きく上回っている様子がわかる。現在、保有株や買いたい株がある人は、信用倍率や買い残・売り残のチャートをチェックしてみよう。

【図表3】松井証券の「QUICK情報」で見られる信用残チャート(下段)。トヨタ自動車、週足

上昇中の好取組銘柄を発見

 最近の日経平均のもたつきは、高信用倍率が一因と考えられる。そこで、信用買い残が少ない好取組銘柄を探してみよう。ネット証券各社では、スクリーニングツールを提供しているが、ここではカブドットコム証券の銘柄探しツール「kabuナビ」を利用した(9月25日時点)。

 さらに右肩上がり銘柄を探すために5日移動平均線より上で株価が推移している条件を加えた。スクリーニング結果は【図表4】のとおり。上昇傾向の銘柄が見つかった。

<スクリーニング条件>
・投資金額:1万~50万円
・1日平均売買代金20日:10億円以上
・信用倍率:1倍以下
・5日移動平均乖離率:1%以上

【図表4】カブドットコム証券の「kabuナビ」では、検索結果でチャートや銘柄情報を一覧できるので便利。
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 もうひとつ、信用残に注目したネット証券の最新情報を紹介しておこう。SBI証券が会員向けに提供している「福永博之氏のテクニカルレポート」だ(9月24日掲載)。こちらに「信用残/売買高レシオが低い5銘柄分析」が紹介されている。銘柄探しの条件も出ているので、ネット証券のスクリーニングツールに自分で条件を入れれば、さらに最新の銘柄を発見できるだろう。

※本記事は、ネット証券の情報やツールの紹介を目的に執筆しています。個別の銘柄を推奨するものではありません。