ダイヤモンドZAi最新記事
2014年6月8日 ザイ編集部

上昇でも下落でも1カ月で30%の利益が狙える
ネット証券で人気のブル・ベア投資信託の凄いパワー!

相場の世界で角を下から上に突き上げて攻撃するブル(雄牛)は「強気」の象徴で、逆にベア(熊)は上から爪を振り下ろすため「弱気」の代名詞。これらの言葉がネーミングの由来となったブル・ベア型の投資信託がネット証券を中心に売れに売れている。その上手な使い方とは?

投資信託では指数の値動きの3倍動く
トリプル型が大人気に!

 「指数の上昇で上がるブルのほうが、下落で上がるベアより人気ですが、どちらも人気ランキングの上位に入っています」

 こう説明するのは、楽天証券経済研究所のファンドアナリストの篠田尚子さん。

 人気の秘密はブルの場合は日経平均など株価指数の上昇時に上昇率の2~3倍、ベアは指数の下落時に下落率の2~3倍の収益を狙えること。少しの値動きでも、高いリターンが狙えるのだ。

 中でも特に人気は、3倍の収益が得られる楽天とSBIのトリプル・ブル(ベア)投資信託。

 投資アイディアとしては「2%の売買手数料がかかるので、保有期間は3カ月程度が目安。揉み合い相場ではなく、上でも下でもトレンドが出ているときが投資チャンスです。上昇が続くと、複利効果が発揮されて、3倍以上のリターンが狙えます。ただし、反対に動けば損失も3倍なので投資経験ゼロの人がいきなり手を出すべき商品ではありません」(篠田さん)。

 もっとも使い方によっては長期投資が前提のNISA口座で買う秘策も。フィナンシャルリサーチ代表の深野康彦さんはこう語る。

 「NISA口座でブル・ベア投資信託を買い、大きく動いた局面で売れば、その3倍のリターンが非課税に。非課税枠は復活しませんが、十分な節税効果が得られます」

 一方、株と同じく市場に上場し、時価でいつでも売買できるETF(指数連動型上場投信)にも、ブル・ベア(インバース)型がある。

 「ETFは、投資信託と比べてはるかに低コスト。リアルタイムで時価売買でき、機動的なトレードも可能」(深野さん)

 ただし現状ETFは、ブル型は2倍、ベア型は1倍の値動きの商品しかない。投資信託には「1万円以上1円単位で買える」というメリットもあり投資スタイルで使い分けよう。

投資信託ならトレンドを意識し数カ月で狙い
ETFなら機動的に短期の売買を繰り返せ!

 利益が次の利益の原資となる複利効果が働くので、指数にトレンドが出ると3倍以上のリターンが出るのがトリプル・ブル(ベア)投資信託の最大の魅力だ。下図のように、アベノミクス相場では日経平均が80%上昇の中、半年で5倍以上に上昇した。

 その反面、「揉み合い相場が苦手で、短期的にはブルとベアの双方でマイナスのケースもある」(篠田さん)点には要注意。14年にはいってからは日経平均が一進一退で、大きく基準価額が下落した。

 いくらで約定するのかが不明なのも投資信託特有の欠点だ。

 「基準価額は当日の引けで決まります。値動きを見ながら、買い付けの締め切り(14時50分)の20分前ぐらいに注文を入れれば、ある程度は約定価格が想定できます」

 また、低コストとリアルタイムに売買できる機動力が強みのETFは「手数で稼ぐ作戦が向く」と深野さん。折々の相場の上限、下限を見定め、小刻みに売買を繰り返して利益を積み重ねるわけだ。

 トリプル型の投信よりも低いレバレッジは弱点だが、「信用取引で売買すれば、さらに約3倍のレバレッジがかけられるので、実質6倍のハイリターンも追求できる」(深野さん)。

 ちなみに、今発売中のダイヤモンド・ザイ7月号では、投資信託と合わせて買いたい高配当株や底値の安すぎ株なども紹介している。そして、あわせて人気高配当株について、買っていいか、買ってはいけないかをズバリ判定している。

 ダイヤモンド・ザイ7月号では、ふるさと納税特産品ベスト71の特別付録もついて、アマゾン、楽天ブックス(ともに送料無料)のほか、電子書籍(kindle、kobo)全国の書店にて好評発売中。