賢く貯める節約術![2022年]
2014年7月2日 ザイ編集部

老後100歳までに必要な金額は
1億円、5000万円、2000万円のどれが本当?

人によって年金も生活レベルもバラバラ。当然、100歳までのお金の「正解」もひとつではない。でも、考え方の基本を押さえればあなたの老後資金の「正解」は見つけられる。その考え方をファイナンシャルプランナーの藤川太さんとフィデリティ退職・投資教育研究所所長の野尻哲史さんにきいた。

【フィデリティ退職・投資教育研究所所長の野尻哲史さん】
生活費は退職時の68%が目安。
75歳まで投資を継続することで準備するお金は減額できる!

 結局のところ、100歳まで生きるとしたら、一体いくらあれば足りるのだろうか?

 野尻さんは、まず退職後に送りたい生活レベルを設定して、必要な生活費を割り出すことを勧める。目安は退職直前年収の68%。これは、野尻さんが総務省の家計調査などから算出した数字だ。つまり、退職直前年収が600万円なら、退職後の生活費は408万円。退職直前年収が高くなれば、この金額も上がる。また、もっと余裕ある老後を送りたいと思えば、この比率を上げればよい。

 後は、退職後の生活費と受給する年金の総額をそれぞれ計算して差し引きする(図を参照)。それが100歳までに必要な金額で、図の例では6660万円になる。「ただ、この金額は100歳までの引き出し総額。退職時までに全額を準備する必要はありません」。

 そこで重要なのが、75歳までの期間は使いながら投資も行なうということ。そうすれば、引き出し総額は変わらなくても、退職までに準備する金額は少なくて済むためだ。図では、さらに65歳まで働き、生活費レベルを68%から60%に下げるというアレンジを加えることで、60歳で準備する金額は約2600万円まで減らせるという結果になった。

 「気を付けたいのは、退職後の運用では収益率の目標を高く設定しすぎないこと。ウルトラCを狙うと、逆に老後資産をリスクにさらすことになってしまうからです」(野尻さん)

【ファイナンシャルプランナーの藤川太さん】
現役時代に家計をスリム化すれば
老後資金も貯まるし、定年後も負担を感じずに生活できる

 「退職後のお金が不安な人は、そもそも前提としている老後の生活レベルが高すぎることが多い」と言うのは藤川さん。

 「そういう人は、まず今の生活で家計を見直すところから始めたほうがいいですね」

 つまり、現役時代に節約を身に着けられれば、老後の資金をより多く準備できるだけでなく、退職後も「身の丈家計」でストレスなく暮らせるようになる。

 また、退職後のお金は、生活費とイベント費に切り分けるとわかりやすいと藤川さん。

 「生活費とは異なり、イベント費は『健康寿命』と言われる70代半ばを過ぎると、大幅に少なくなるためです」(藤川さん)

 年金でまかなえない生活費の不足分と、イベント費の総額を合計すれば、100歳までに必要なお金は簡単に計算できる。図の例では、2260万円。この金額が厳しければ、まずイベントを減らすことで調整していけばよい。

 100歳までのお金というと、途方もない金額になると思いがちだが、野尻さん流と藤川さん流、どちらの方法でも見えてきたのは意外に現実的な数字だった。工夫次第で、100歳まで生きるお金は準備できるのだ。

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