個人投資家の「株で勝つ!」投資手法を徹底解剖!
2015年11月14日 ザイ・オンライン編集部

退職後のたった6年で資産を100倍に!
株で元手2000万円を20億円にした投資法とは?

退職後のたった6年で資産を100倍にした強者がいた。退職時の資産は2000万円。これだけだと、安泰老後とは言い切れない状況だったが、今は違う。なんと資産は20億円に増えたのだ。株で確実な超安泰老後をつかんだその投資法を聞いた。

とにかく売上げ成長率が20%以上で
低PERの株を四季報で丹念に探す!

 退職金2000万円をわずか6年で100倍の20億円にした今亀庵(仮名、東京都・65歳)さん。退職時が、運良くリーマンショック後で株価が安値水準だったため、「ひょっとしたらおもしろいことになる」と株式投資を本格的にスタート。20代の頃に証券会社に勤務していたこともあり、知識があったため日本株の割安感に注目したのだ。

 早速、四季報で個別株を物色していたところ、巻末のJリートに目が釘付けになった。

 「なんと、利回りが30%を超える銘柄がゴロゴロありました。当時はJリートが倒産するなど悪いニュースが重なっていたからなんですが、本来Jリートはミドルリスク、ミドルリターンの商品。こんなに割安なら逆にノーリスクと思い、利回りが40%以上だった日本レジデンシャルを中心に、3銘柄を購入することに決めました。信用取引の枠も目一杯に使って集中投資したんです」

 結果、10年末頃までに、ほぼ3銘柄で資産を10倍以上の2億円超までに増やすことに成功した。

 Jリートの割安度が薄らいだことから、10年後半からは、四季報で目をつけていた銘柄に少しずつ資金をシフトしていった。

 今亀庵さんが銘柄選びの条件とするのは、まず成長性が高いかどうか。

 「株価は業績の伸びを反映して上昇するもの。売上高が伸びれば自然に利益も伸びていくので、まずは売上高の伸びに着目します。売上高が前期と比べて20~30%以上増加する見込みがあれば合格です。でもそれだけではダメ。いくら成長性があっても、PERが割高だと候補から外します。成長率が20%だったら、PERは20倍以下を選ぶなど、PERが成長率の数字より低いかを見ます」

 四季報の熟読を基本に、低PERで増収率が高い銘柄を探す。

 成長度と割安度の2つの条件に加えて、さらに欠かせない条件は注目材料があるかどうかだ。

100銘柄を保有しつつ10銘柄に集中、
エクセルで管理して2週に1度確認!


「昨年末なら法人税減税関連や、今なら来年の電力自由化で注目されるバイオマス関連に注目。また、オリンピックがあることや中国の富裕層が注目していることで価格が上がっている不動産関連など、相場で長期のテーマになりそうな材料を持っているかどうかも重視します」

 たとえば、年初に買ったFPG(7148)は、法人税減税関連で、売上高が40%増加する見込みに対して、PERが10倍台だったことで注目した。1月末に発表した第1四半期決算が好調で株価は買い値から3倍にまで上昇した。

 今亀庵さんの特徴は、信用取引の限度額を目一杯使って取引をしていること。信用取引では、元手の3倍の取引ができるが、その分、利益も損失も大きくなる。しかも、約100銘柄保有して、資金の半分を上位10銘柄に集中させている。

 かなりリスクを取っている一方で、中長期投資にもかかわらず、毎日株価をチェックし、変動が大きかった銘柄は保有株数をこまめに調整するなどリスク管理を怠らない。

 選び抜いた保有株は、エクセルで管理し、成長率とPERを入力。PERは現在の予想値だけではなく、その成長率を毎年達成したときの5年後の数値も現在の株価で割り出し、数字は2週間に1度更新する。保有株の四半期決算は熟読している。

 「年に1~2回ある相場急落時は、日経平均ETFのブル2倍を売ってヘッジしながら、少しずつ保有株数を調整して損失を抑えます。今回の下落で3億円も資産が減りましたが、私はまだまだ強気です。最低でもあと5年は上昇相場が続くと見ているため、今回は保有株数の調整に留めました。ただ、資産を100倍にするという目標は達成したので、そろそろ信用取引の割合は少しずつ減らそうかなと思っています(笑)」

 今亀庵さんは、20億円を達成後、10億円分の現物不動産を購入して資産を分散した。その理由は、今年から相続税が厳しくなったことへの対策。現金や有価証券より不動産のほうが節税には有利だからで、こうした制度の変更への対応も忘れない。

 リーマンショック後の安値の時に投資を始め、その後アベノミクスが来る幸運もあったが、運だけでは資産を100倍にはできない。

 「10銘柄中7銘柄上昇することを目指して、信用を活用しながらも資金管理も徹底」することで、年に数回の急落局面も乗り越えて資産を築くことができたのだ。

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