DIAMOND Premium Weekly Briefing
2021年6月19日(土)配信
ダイヤモンド・プレミアム会員の皆さま、いつもダイヤモンド・オンラインをご愛読いただきありがとうございます。今週(2021年6月13~19日)の出来事で押さえておきたいポイントや、来週の予定をまとめてお送りするニューズレターをお届けします。ぜひご一読ください。
マーケット
 日経平均株価 28,959.88 -58.45
 TOPIX(東証株価指数) 1,949.53 -14.04
 ニューヨーク・ダウ 33,823.45 -210.22
 ドル 110.32 0.38
*6月18日の日本の終値時点、増減は前日比
出所:S&P GLOBAL MARKET INTELLIGENCE

今週を振り返る
物価スカイロケット

「物価の上昇率は、今後も予測を上回り得る」。米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長は16日、米連邦公開市場委員会(FOMC)終了後に開いた記者会見で、こう述べました。日本でも5月の企業物価指数が、12年8カ月ぶりの伸びを示しています。中国も然りで、生産者物価指数(PPI)の上昇率が過去12年余りで最高となり、企業利益の圧迫要因となっています。

今世界中で、物価が急上昇し、インフレ局面に突入しています。背景にあるのは、新型コロナウイルス感染症のワクチン接種が進んだことなどによる、各国経済活動の再開です。需要面が膨らむ一方、供給面では雇用がコロナ以前の水準に戻らず生産活動の足かせとなっていることがあります。このギャップが一時的なインフレを招いているものの、コントロールは可能――というのが現在の主要国のシナリオです。

しかしこの局面には難しさが潜むのも事実です。経済活動が再開しているから物価が上がるのですが、物価が上がることにより消費回復が遅れるリスクもあります。企業にとっては、石油・石炭製品や非鉄金属、食品原料などの値上がりが続く中、そのコスト増を価格に転嫁できなければ、収益は圧迫されます。その状況が一定程度続けば、雇用や賃金の回復がまた一段と遅れます。マクロ経済と企業経営のかじ取りが、難しい局面に差し掛かっています。
イメージ
Photo:gettyimages
【今週の注目記事】

来週の主な予定
6月21日(月) 日本:経団連の十倉雅和会長が会見
6月22日(火) 米国:5月の小売売上高発表
6月23日(水) 米国:1~3月期の経常収支を発表
米国:5月の新築住宅販売件数を発表
日本:4月26、27日の金融政策決定会合議事要旨を発表
日本:東京五輪開幕まで1カ月
6月24日(木) 米国:1~3月期のGDP(国内総生産、確定値)を発表
欧州:EU(欧州連合)首脳会議(25日まで)
6月25日(金) 米国:5月の個人消費支出を発表
日本:東芝が定時株主総会を開催

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担当エディタ
杉本りうこ ダイヤモンド社 ダイヤモンド編集部
副編集長 杉本りうこ
Ryuko Sugimoto/Deputy Editor-in-Chief
神戸出身。地方紙、中国留学、経済メディアを経て2019年夏より現職。アジアのハイテク動向に関心。エリック・ホッファーが心の師。

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