日本の住宅が変わる!「安心・安全」で「エコ」な家へDIAMOND online plus

古い「家づくりの常識」を変えていく

これからの住宅は「長く使う」ことが常識 家の性能は、最初に高く設定したほうがいい

断熱効果を高め風の通り道をつくる

「使うぶんだけ創エネする家が実現すればすてきですね」(乾)

坊垣 住宅の環境性能ついて関心を持つ人が増えましたが、じつはまだまだレベルが低い家が多過ぎます。今、日本でいちばん環境性能がいいのは北海道の家で、断熱性能が高いから、小さな熱源一つで家中が暖まることが常識となっています。

 高断熱の家は、外側が分厚くて、外気の熱と遮断されているイメージですね。

坊垣 熱を家の外に逃がさないので、暖房効率が格段に高まります。けれど夏場は熱が逃げないから暑くなる。そこで、風の通り道を考えたり、窓辺に緑のカーテンを育てるといった工夫も必要になってきます。

 省エネ性能を高めることにも、やはりおカネがかかります。

坊垣 ですから既存の家の耐震改修、省エネ改修がなかなか進まないのが実情です。その意味で、新築時や購入時に「耐震性能、省エネ性能が高い家にする」と決断することが大きい。省エネ性能がいい家は、同時にすごく快適な家になります。足元が18度、頭も20度程度に保てる熱のムラが少ない家に住む人は、風邪をひきにくく、冬場に増える循環器系疾患の発症率が抑えられるというデータもあります。

「電気の自立」も視野に入れておく

「省エネ性能が高いと健康な家になります」(坊垣)

 震災以降、太陽光発電への関心がすごく高まっています。

坊垣 断熱性能を高めれば消費電力が減るので、太陽光発電設備も小さめに設定できますよ。

 太陽光による余剰電力の売電については、いかがでしょう。

坊垣 中長期的には、売電を前提にした太陽光発電の導入から、自家消費および地域で電力を融通しあうかたちへと変化していくはずです。とはいえ、電気の自立は蓄電池の性能アップが不可欠で、現在の蓄電池の技術レベルではまだ無理なのですが。

 やがて可能になりますか。

坊垣 20~30年後には、かなりの確率で実現しているでしょう。蓄電池が弁当箱サイズになれば、たとえば足りなくなったから隣で借りるとか、コンビニで買ってくることも可能になります。

 停電知らずで、震災時にも心強いですね。すてきです。

坊垣 長持ちする、丈夫な住宅にしておけば、その家で蓄電の時代を迎えられるはずです。

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