モロッコ出身の女性エンジニア、Allali Amina。モロッコの大学を卒業後、3年間の日本留学を経て2017年にテックファームへ入社し、1年目で新人賞を受賞するなどの活躍を続けています。「本当にお客様から求められるサービスをつくりたい」と願うAminaが、これまでの経歴と仕事への情熱を語ります。

超学歴社会のモロッコで掴んだ、エンジニアというエリートへの道

▲エンジニアのAllali Amina

私はモロッコで生まれ、大学卒業までをモロッコで過ごしてきました。

モロッコでは、医者もしくはエンジニアになることがいわゆるエリートコースとされており、中学校に入ったころには、私も自然とエンジニアを目指していました。

医者かエンジニアか、という選択肢のなかで、なぜ医者を選ばなかったかというと、血が苦手だったという理由です(笑)。

超学歴社会のモロッコで、エンジニアになるための試験に無事合格。入学した大学では「Information and Knowledge engineering」という学部に所属し、エンジニアとなるために勉強をはじめました。

大学では、プログラミング自体を学ぶというより、「情報をいかに使いこなし、どのように業務にいかせるのか」という点に着目しました。

システムをつくった後にユーザーがどのようにそのシステムを使いこなすのか、どんな情報を入れれば使いやすくなるのか、いろいろなセオリーを学ぶことが多かったですね。

正直、もう少しプログラミングに携わっていきたい気持ちもあったのですが、大学を卒業する少し前に国から奨学金を支援してもらえることになり、海外留学にチャレンジできることになったんです。

すぐに馴染んだ日本の暮らしと、再認識した“ものづくりの面白さ”

▲キックオフMTGで登壇

国から支援を受けて新しい地で生活し、チャレンジできることは、自分にとっても非常にプラスになるな!と感じており、嬉しかったです。

留学先はすでに指定されていて、フランス、中国、日本のうちのどこに決めてもいいという条件でした。

フランス語はもともと話せるけれど、モロッコからフランスは近く、文化や言語の壁が少ないため、なにか新鮮さに欠けるな……というイメージを持ちました。

とにかく、まだ見たことのない、行ったことのない国で、まったく違う文化に触れてみたいと思い、中国か日本で悩みました。

それまで日本に馴染みはあまりなく、少しJ-POPを知っていた程度でした。もちろん、日本語もまったく話せませんでした。

でも日本についていろいろ調べていくと、言語は漢字だけでなく平仮名やカタカナがあることがわかって、少し柔らかく優しいイメージを持ちました。

また何より、「ひとりで異国の地で生活するのに安心して暮らせる環境だろう」と思い、日本への留学を決めました。

1年目は、日本語ゼロからのスタートだったので、日本語学校へ。2年目、3年目はITの専門学校へ行くことを決めていました。

留学を決めた理由は、「今までやってこなかったことにチャレンジしよう!」というのが第一の目的だったので、就職のことなどはまったく意識していませんでしたし、日本に住み続けることも、その当時はあまり想像していませんでした。

しかしいざ日本に来て生活してみると、あまりの居心地の良さに、自分でも驚くほどすぐに馴染みました!今では、モロッコへ帰ると「逆カルチャーショック」を受けるほどです(笑)。

そんな私は来日2年目で日本のIT専門学校へ進学し、初めて本格的にプログラミングを学びました。はじめのころは、日本語での授業についていくことが本当に大変で……。とても辛い時期もありました。

しかし、ここでのプログラミング経験で、初めて「実際にモノをつくる楽しさ」を知った気がします。モロッコの大学でやれなかったことを毎日の授業で実際にやれて、楽しくて仕方なかったですね。

モロッコで学んだことももちろん今の仕事で活かされていると感じますが、日本のIT専門学校で学んだ、モノをつくるための技術や知識は、かなり活かされていると思います。

新入社員でも“ひとりのエンジニア”として任される環境

▲メンバーとのMTG

日本の生活にもすっかり馴染み、自然と日本での就職を考えるようになりました。

もともとエンジニア志望でしたし、大学で知識を身につけ、専門学校でモノをつくる楽しさを体感していたので、もちろんIT業界でエンジニアになろうと思っていました。

就職活動中に選考を受けていたのは、テックファームと同じ業態のSIerの4社でした。そのなかで私がテックファームで働くことに決めた理由は、とにかく“働いている人”に惹かれたんです。

人事部で対応してくれた社員、そして2週間ほどのインターンに参加した際のメンターなど……。テックファームで働く社員の雰囲気や社風を自分の肌で感じ、「自分に合っているな!」と感じたので入社を決めました。

入社してから一番強く驚きを感じたのは、「テックファームには入社1年目からチャレンジできる環境」があったことでした。

入社前から、フラットな社風や、風通しのよさを感じていましたが、入社するとそれを実感する出来事がすぐにありました。

2017年4月に入社をし、社内での技術研修がはじまったころ、思わぬチャンスが訪れました。

その当時、まだテックファームのなかでも使ったことのない技術を使い、新しいことにチャレンジしているプロジェクトがありました。システム的にも非常に複雑で、開発規模も大きいものでした。

研修中ではありましたが、そのプロジェクトに参加できるチャンスが巡ってきたんです。もちろん強制ではなく、そこに身を置き、チャレンジしたい!と申し出をし、そのプロジェクトに参加させてもらいました。

そこでは、新入社員である私にも“ひとりのエンジニア”としていろいろなタスクを任せてもらえました!

ここで参加したプロジェクトでは、積極的に自分で考えたことや感じたことを相手に伝え、マニュアルや人の指示だけで動くのではなく、自分の考えを試させていただけるチャンスの場をたくさん与えてもらいました。

私の中では、新卒入社後1年~3年は、勉強の期間だと学校の先生などから聞いていました。イメージ的には雑用や、単純作業のような仕事しか任せてもらえないのかな……と。

この経験を通して、大変なプロジェクトではあったものの、非常に価値のある経験ができたと思います。技術的な部分の成長ももちろんですが、「チームで仕事する大切さ」や、「チャレンジしてみる大切さ」を学ぶことができました。

年次に関係なく、エンジニアとして意見の言える環境やチャレンジをし続けられる環境は私にとって、とても嬉しかったギャップであり、またこのプロジェクトをやりきったことが、新人賞受賞などにもつながったのではないかと思っています。

お客様の顔を見て声を聴くことで、本当に必要なサービスを知ることができる

▲会長の筒井雄一郎と

2018年現在関わっているプロジェクトでは、日本と海外の流通管理をするシステムをつくっています。

これまでのプロジェクトでは、メンバーの一員としてプロジェクトに参加して、プログラマーとして設計書を元にシステムをつくっていくことしかしていませんでした。

しかし、今回のプロジェクトでは初めて現地・シンガポールに行き、実際に自分たちがつくったシステムを使ってくれるお客様の働く環境を自分の目で見て、悩みや問題を自分の耳で聴く機会をいただきました。

この経験は、改めてエンジニアとして大切なことを教えてくれたと思います。

これまでシステムをつくる過程で、私たちは何度もMTGをしてシステムについて考えてきました。

しかし、「本当にこの機能はお客さんにとって必要なのか?」「このシステムでお客さんは使いやすいのか?」と、正直、自分の意見に自信が持てませんでした。自分たちの感覚、自分たちのイメージでしか答えが出せないからです。

今回、お客様の働く環境を実際に見に行ったことで、在庫はほとんどメールや電話、SNS上のいろいろなデバイスで管理されており、情報がまったく集約されていない状況だということがわかりました。

私が想像していた以上に、なにもシステム化、管理などがされていない環境だったんです。そのため、発注ミスや請求書送付ミスなども多発しており、その悪循環から働く人の仕事の量は膨大になっているように感じました。

今回の経験から、お客様に本当に必要とされるサービスをつくっていくために、お客様の声を聴き、期待にできる限り応えていきたいという気持ちがより一層増しました。

まもなく、そのシステムの納品日も近づいています!

自分のつくったモノが、本当に人の役に立っていると実感できる日が近づいていることに、今はワクワクが止まりません!