2018年10月に開催されたシティクリエイションホールディングスの内定式。参加した内定者全員がひとことずつ抱負を話します。そのなかで誰よりも堂々とマイクをもつ内定者、増本 真帆の姿がそこにはありました。彼女の物怖じしない強さの裏には、自身のアイドル経験から生まれたある信念がありました。

憧れていたアイドルに

増本真帆は3歳からピアノやエレクトーンを始め、中学校は吹奏楽部に所属。幼いころから音楽が好きだったと言います。アイドルへの憧れも音楽がきっかけでした。

増本 「モーニング娘やAKB48を見て、その姿に率直に憧れました。あのステージに私も立ちたい。単純に、私もチヤホヤされてみたい!って思っていました(笑)」

高校生になった増本は友人からの後押しもあり、オーディションを受けます。

結果は見事合格。活動場所まで往復6時間の道のりでしたが、その距離以上にアイドルへの想いが、彼女の原動力になっていました。

しかし、増本はデビューしてすぐにアイドル活動を休止することになります。

増本 「両親や学校に内緒でデビューしちゃったんです。さらに、活動の様子がNHKで放送されてしまって。すぐにみんなが知ることになってしまいました。結局最後まで活動をすることに了承を得れず、高校生活での活動は見送ることになりました」

“やりたいこと”を一度あきらめ、高校3年間は女子バスケ部のマネージャーをすることになった増本。しかし、彼女のなかには「アイドルにもう一回挑戦したい」という強い想いがありました。

誰かの真似ではなく“自分らしさ”で

増本は地元を離れ、大阪芸術大学へ進学。同時にアイドル活動を再スタートします。3年越しの活動でしたが、この再始動の時期が、これまでの人生で一番辛かったと話します。

増本 「メンバーのひとりがグループを卒業したタイミングで、加入したのが私だったのですが、最初はファンの方々になかなか受け入れてもらえませんでした。ネット上では『誰あいつ?』という感じで。
卒業した方が、それまでファンの方々から愛されていたからこそ、新人として受け入れていただくことの難しさを感じました」

しかし、そこで増本は折れませんでした。

増本 「女性のファンの方にもっと注目してもらいたいたかったんです。ほかのメンバーと同じことをしてもダメだと思い、自分にできることは何かをひたすらに考えました。そのとき、これかなって思ったんです」

彼女はメイクアップの方法を独学で勉強し、それをインターネット上で公開していくという活動を始めます。


増本 「私は、容姿や歌やダンスなど、アイドルが必要な才能をそろえていなかったのですが、とにかくアイドルは好きだったので、弱点の克服に時間を使い、自信に変えてきました。
特にメイクはとことん研究をしています。そういったコンプレックスがあるからこそ、女性の悩みにも共感できるし、メイクを教えることができると思ったんです」

現在は主流になっているインスタグラムも当時は流行前でした。そのため増本はブログなどを活用し地道な活動から徐々に女性のファンを増やしていきます。

そうした活動が実り、増本はグループトップの人気を誇るように。グループをけん引する存在になっていきました。

面接で語る、つくり込まれた“自分”に感じた違和感

▲ステージに立つ増本(右側)。ステージの上が何よりも楽しかったと言います。

アイドル活動で大学生活を全力疾走した増本。確固とした軸が定まる前に就職活動の解禁日を迎えてしまいます。

増本 「広告業界やIT企業などで事務職を中心に就職活動をしていました。その点、食わず嫌いはしていなかったのですが、内定がゴールになっていて、受かるために“自分をどう見せるか”や“どんな質問をするべきか”などを考えすぎてしまっていました。
自分のなかで“就職活動とはこういうものだ ” というような固定観念が強かったのだと思います」

そう語る彼女にある転機が訪れます。

増本 「とある面接が転機でした。本当に普通の面接だったのですが、自分の話している言葉が反響して自分の耳に入ってきました。話している内容に対して徐々に息苦しさを感じて、気づいたんです。『これ、私じゃない』って」

いつでも自分らしく、自分に素直でーーそんな想いを大切にしてきたはずが、就職活動では自分をつくってしまっていたと言います。

それに気づいた増本は、「素のまま」を意識して、あらためて就職活動をおこない複数企業の内定を獲得しました。

増本 「今の自分に素直でいるって決めました。社会人としてこれが正解かはわかりませんが、私は、いまの自分のために働く!私にとっては、それが正解だと思ってます!」

自分の未来をつくるのは自分

増本がシティクリエイションホールディングス(以下、シティクリエイション)を選んだ最大の理由は“ひと”でした。

増本 「説明会で取締役の方が登壇されているにも関わらず、とことん学生目線で説明をしてくれたんです。その後の質疑応答でも、この会社ほど本音で質問をぶつけられたことはありませんでした」

また、面談や懇親会などで多くの社員と話していくなかで、シティクリエイションであれば、本当の自分でいられると感じたという増本。

将来、シティクリエイションでどのように成長していきたいかをこう語ります。

増本 「私はひとりの人間として成長をしていきたいと思っているので、自分がもっていない知識や価値観をもった人から、たくさんの話しを聞いて吸収していきたいと思っています。
シティクリエイションは経営者の方々や、他部署の方との距離が近いからこそ、自分から積極的に学びにいけると思っています。
2年後や3年後、できることがたくさんあって自然と周りから頼られる。そんな存在になりたいです」

その、ハキハキとした話し方とは対照的に、まだまだ自信はないと増本は言います。

増本 「研修などで同期の内定者と話しをしていけばしていくほど、みんなのすごさに圧倒されていきます。自分の意見を伝えるのもうまいし、私にはもっていない知識や価値観もたくさんもっています。
今は内定者研修に参加しても、なかなか積極的に自分から意見が出せないんです。“みんなに引き出してもらってる”という状態です。でも、このままでは私らしくないので、積極的に意見を出せるように、今はいろいろな本を読んでいます!
やっぱり、自信をもっている社会人になりたいですから!この前も2冊買いましたよ!(笑)」

“この先どうなるか”と考えるよりも、“自分はどうなりたいのか”。そのために何が必要なのかを考える。増本の興味・関心は、すでに社会人としての「なりたい姿」に向いていました。

増本の物怖じしない強さの内側にあったのは、アイドルとしてステージに立っていた経験だけではなく、“自分の未来をつくるのは自分”という強い信念でした。