来週の日経平均株価の予想レンジを発表!

来週(8/15~19)の日経平均株価の予想レンジは、
2万8200~2万8900円! 6月の急落分を回復した達成
感には要警戒も、決算内容の見直しによる買いに期待

2022年8月12日公開(2022年8月12日更新)
ラカンリチェルカ(村瀬 智一)
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今週の日経平均株価は、祝日明けに大きく上昇!
2万8500円を突破し、6月の急落分を完全に吸収

 今週(8月8日〜12日)の日経平均株価は上昇し、週末の12日は先週末比371.11円(1.32%)高の2万8546.98円で終えました。6月9日につけた戻り高値2万8389.75円を突破し、6月の急落分を完全に吸収した形です。

■日経平均株価チャート/日足・3カ月
日経平均株価チャート/日足・3カ月日経平均株価チャート/日足・3カ月(出典:SBI証券公式サイト)
※画像をクリックすると最新のチャートへ飛びます
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 8月8日に発表された東京エレクトロン(8035)の決算で2023年3月期・第1四半期の進捗状況が市場予想を下回ったことに加え、米国ではエヌビディア(NVDA)マイクロン・テクノロジー(MU)が相次いで予想を下回る慎重な見通しを発表。さらに、8月10日に7月の米・消費者物価指数(CPI)の発表を控えていたことで手掛けづらくなっていたこともあり、祝日前の日経平均株価は9日、10日と続落して、足元で下値支持線として意識されていた2万8000円を割り込みました。

 しかし、8月10日発表の米・CPIが予想以上に鈍化していたことに続き、11日発表の7月の米・生産者物価指数(PPI)が予想に反して低下したことで、米国の連邦準備理事会(FRB)による積極的な利上げ観測が和らぎ、米国株は上昇。その流れを引き継ぐ格好から、12日の東京市場は幅広い銘柄が買われました。

 なお、8月12日の上昇については、6月の急落時にポジションを解消したファンドが従来のポジション水準に戻す動きがあったと見られます。また、12日がオプションSQだったことから、これに絡んだ商いの影響も考えられます。

来週の日経平均株価は、いったんは達成感が意識される一方、
決算ピークを通過したことで改めて業績内容を見直す動きに

【来週の日経平均株価の想定レンジ】
 2万8200円 ~ 2万8900円

 
 来週(8月15日〜19日)の日経平均株価は、底堅い値動きが見込まれます。

 日経平均株価は、8月12日の上昇で6月の戻り高値を突破して節目の2万8500円を回復してきたことから、いったんは達成感が意識される可能性があります。その一方で、6月高値をクリアしたことから、押し目狙いの買い方は下値を切り上げる動きに向かいやすいでしょう

 また、これまでは決算発表のピークを控えていたで、強気スタンスで上値を買う動きは限られていました。しかし、決算発表のピークを通過したことで、来週は改めて業績内容を見直す動きが意識されやすいと見られます

 なお、米国市場では、8月17日発表の7月の米・小売売上高の内容によっては景気後退懸念が警戒される可能性もありますが、米国のセンチメント(投資家心理)を表す恐怖指数のVIX指数は、一時20.00を割り込み、4月半ば以来の水準まで低下しています。

【今週の値上がり率・値下がり率・出来高ランキング】
光・彩が+86.29%で値上がり率トップ!

 ここからは、今週、値動きが目立った個別銘柄を見ていきましょう。

 今週の値上がり率ランキングの1位は光・彩(7878)でしたが、明確な材料は見当たらず、流動性の低い銘柄に対して投機資金による値幅取り狙いの動きが活発だったようです。8月1日に4885円まで急伸した後は売りに押されていましたが、今週は25日移動平均線付近から連日のストップ高で年初来高値を更新しました。

 値上がり率2位の新東(5380)は、8月5日に2022年6月期の決算を発表。営業損益が赤字に転じたほか、今期の業績見通しを開示しませんでした。そのため、今週の上昇は決算評価によるものではなく、流動性の低い銘柄をターゲットとした投機資金による値幅取り狙いの動きと見られます。

 値上がり率3位は名村造船所(7014)。8月5日に発表された2023年3月期・第1四半期の業績で、営業損益が黒字に転じたことが材料視されました。新造船事業が改善したほか、不況時に受注した低船価格の予想収益が円安の影響から大幅に改善したとのことです。

 一方、今週の値下がり率ランキングのトップはテラ(2191)でした。8月5日の取締役会において、破産手続開始の申し立てを行うことを決議。同日、東京地方裁判所に申し立てを行い、破産手続の開始が決定しました。株式市場では、22日までを整理銘柄指定期間とし、23日に上場廃止となります。

 値下がり率2位のディー・ディー・エス(3782)は8月8日、2022年12月期・第1四半期報告書を、再延長承認後の提出期限だった8月8日までに提出できなかったことを発表。東京証券取引所は8日づけで同社株式を監理銘柄(確認中)に指定したことが嫌気されました。

■今週の値上がり率 トップ5
順位 先週末比(%) 銘柄名(市場・コード)※クリックで最新株価・チャートへ
1 +86.29 光・彩(東S・7878)
2 +79.53 新東(東S・5380)
3 +64.25 名村造船所(東S・7014)
4 +40.65 ヨネックス(東S・7606)
5 +35.12 フィールズ(東P・2767)
■今週の値下がり率 ワースト5
順位 先週末比(%) 銘柄名(市場・コード)※クリックで最新株価・チャートへ
1 −87.50 テラ(東S・2191)
2 −42.71 ディー・ディー・エス(東G・3782)
3 −28.58 ライトアップ(東G・6580)
4 −28.09 ニューラルポケット(東G・4056)
5 −23.15 アイキューブドシステムズ(東G・4495)
■今週の出来高 トップ5
順位 出来高(株) 銘柄名(市場・コード)※クリックで最新株価・チャートへ
1 187,325,800 三菱UFJフィナンシャル・グループ(東P・8306)
2 153,170,800 音通(東S・7647)
3 94,231,500 トヨタ自動車(東P・7203)
4 93,092,500 ENEOSホールディングス(東P・5020)
5 89,705,700 ソフトバンクグループ(東P・9984)

【来週の主要イベント】
国内の4-6月GDPに米国の小売売上高、さらにFOMC議事要旨などに注目!

 来週は以下のようなイベントが予定されています。

<8月15日(月)>
・決算:FRONTEO(2158)クラウドワークス(3900)SBIホールディングス(8473)
4-6月期四半期実質国内総生産(GDP)速報値
・6月鉱工業生産
・中7月小売売上高
・米8月ニューヨーク連銀製造業景気指数
・米8月NAHB住宅市場指数

<8月16日(火)>
・6月第三次産業活動指数
・豪準備銀行(中央銀行)、金融政策会合議事要旨公表
・独8月ZEW景況感調査(期待指数)
・米7月住宅着工件数
・米7月鉱工業生産

<8月17日(水)>
・6月機械受注
・7月貿易統計
・欧4-6月期四半期域内総生産(GDP)改定値
米7月小売売上高
米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨

<8月18日(木)>
・欧7月消費者物価指数(HICP)改定値
・米8月フィラデルフィア連銀製造業景気指数
・米7月中古住宅販売件数
・米7月景気先行指標総合指数

<8月19日(金)>
・7月全国消費者物価指数(CPI)
・英7月小売売上高
・独7月生産者物価指数(PPI)

【来週の注目銘柄】
「ショーボンドホールディングス」「インターネットイニシアティブ」
「イビデン」の3銘柄をピックアップ!

 来週、注目したい銘柄は、この3つです。

ショーボンドホールディングス(2022年8月12日時点)
業種 市場・コード 株価 予想PER 実績PBR
建設業 東P・1414 6370円 26.7倍 3.60倍
「国土強靭化」関連軽柄の一角として要注目!
橋梁など、インフラ構造物の補修・補強に特化した事業を行っています。自然災害が多発するなか、「国土強靭化」関連銘柄の一角として注目です。2022年6月期の業績は、売上高が前期比1.4%増の811億9300万円、営業利益が同9.8%増の172億6700万円でした。さらに、高速道路会社の大規模更新・修繕事業からの大型工事受注が大幅に増加したことで、受注高が28.9%増の960億6500万円となりました。株価は、6月16日につけた高値6230円をピークに調整が続いていましたが、下値支持線として機能している75日移動平均線からのリバウンドが期待できます。
最新の株価チャートはこちら(SBI証券公式サイトへ)
インターネットイニシアティブ(2022年8月12日時点)
業種 市場・コード 株価 予想PER 実績PBR
情報・通信 東P・3774 4775円 24.6倍 4.09倍
河野太郎氏がデジタル相に就任したことで「DX推進」の加速に期待
クラウドを始めとするアウトソーシングサービスやWAN(広域情報通信網)サービス、システムインテグレーションなどを総合的に提供しています。第2次岸田改造内閣で河野太郎氏がデジタル相に就任したことによりDX推進の加速が期待されることから、「DX」関連銘柄の一角として注目しました。株価は、8月5日の決算発表をきっかけに急落しましたが、コンセンサス(事前予想)に沿った内容だったことから、単に利益確定の動きが強まっただけだと思われます。下値支持線として意識される75日移動平均線まで調整したことで、今後、株価見直しの動きが期待できます。
最新の株価チャートはこちら(SBI証券公式サイトへ)
イビデン(2022年8月12日時点)
業種 市場・コード 株価 予想PER 実績PBR
電気機器 東P・4062 4480円 14.8倍 1.60倍
トルクを維持したまま小型軽量化を実現したDCモーター「ecoTORQUE」を開発
パソコンやデータセンター用サーバーなどに使われるICパッケージ基盤や、スマートフォンに使われるプリント配線板などを手掛ける企業です。小型の3相ブラシレスDC(直流)モーターの開発を進めるなか、新たに発表した「ecoTORQUE(エコトルク)」は、トルクを維持したまま小型軽量化を実現。精密な駆動が求められるFA機器やロボットハンド、ドローン、さらには医療用機器などでの需要が見込めます。株価は、6月20日につけた安値3670円をボトムに緩やかなリバウンドが継続しており、直近で75日移動平均線を突破。年初からの下落トレンドの反転が期待できます。
最新の株価チャートはこちら(SBI証券公式サイトへ)

【※今週のピックアップ記事!】
【8月の株主優待の内容と利回りを調査(2022年版)】イオンやビックカメラなど、充実の買い物&外食系の優待に加え、利回り10%超のQUOカード優待にも注目

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