【2024年2月】QUOカード優待利回りランキング！
配当＋優待利回り4％超の4℃(ヨンドシー)、中本パッ
クスなど、2月のQUOカード優待15銘柄を詳しく紹介

2024年2月の「QUOカード」の株主優待を徹底調査！
大手コンビニ、ファミレスやドラッグストアなどで使えて
個人投資家に人気の「QUOカード」の株主優待を比較

　全国共通のプリペイドカードである「QUOカード」は、さまざまな株主優待のなかでも、特に個人投資家からの人気が高い「優待品」だ。

　人気がある理由は、幅広い業種の店舗で”金券”として利用でき、利便性が高い点にある。利用可能な店舗は全国約6万店に上り、セブン-イレブン、ファミリーマート、ローソンといった大手コンビニをはじめ、一部のファミレスやドラッグストア、書店などでも使える。しかも、会計時に1円単位で利用できて、有効期限もないので、株主優待でどれだけ大量にもらっても、利用できずに無駄にしてしまう恐れがない。また、カードタイプで財布に入れておいてもかさばらないため、保管場所に困らないこともメリットと言えるだろう。

　一方、株主優待を実施する企業側にもメリットがある。「QUOカード」なら個人投資家からの注目度が高いことに加えて、優待品の配送費を安く抑えられる点も、企業にとっては魅力的。さらに、消費者にとって身近な商品やサービスを扱っていない企業でも、「QUOカード」に会社のロゴや社名をデザインすれば、優待品として採用しやすい。これらの理由で「QUOカード」を優待品に採用する企業は非常に多くなっているのだ。

　それでは、「QUOカード」がもらえる多くの株主優待銘柄の中から、何を基準に、どの銘柄を選べばいいのだろうか。なかには、人気アニメのキャラクターなどが描かれた限定デザインのカードを用意している企業もあるが、多くは社名やロゴなどがデザインされているだけなので、まずは「利回り」と「最低投資額」で絞り込むのが順当だ。

　そこで、「2024年2月」に基準日を迎える株主優待銘柄のうち、「QUOカード」を優待品としている全15銘柄（継続保有条件のある銘柄を除く）の「1年間でもらえるQUOカードの額面」と「年間配当額」、そして「最低投資額」を調査して、「株主優待利回り」や「配当利回り」を算出。「【2024年2月】QUOカードがもらえる株主優待利回りランキング」を作成した（※データは2024年1月30日時点。「QUOカード」がもらえる銘柄であっても、2024年2月の時点で一定期間以上継続保有していないと、株主優待の対象外になる銘柄はランキングに含めていない）。
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　なお、保有株数によって「QUOカード」の額面が変わる銘柄や「QUOカード」以外の優待品を選択できる銘柄、長期保有優遇制度を設けている銘柄については、備考欄に記載している。

　この「【2024年2月】QUOカードがもらえる株主優待株利回りランキング」を参考にして、「QUOカード」がもらえる高利回りの株主優待銘柄に投資しよう！
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【2024年2月】 「QUOカード」がもらえる株主優待銘柄の 株主優待＋予想配当利回りランキング！
順位	最低投資金額 （株価×必要株数）	QUOカード 額面（内訳）	株主優待＋ 予想配当利回り	株主優待 利回り	予想配当 利回り
1位	◆ヨンドシーホールディングス（8008） 【確定月】2月
	20万1200円 （2012円×100株）	500円 （2月のみ）	4.38%	0.25％	4.13%
	【備考】ほかに、2000円分の株主優待券も選択可。500株以上は株主優待券または自社商品。
2位	◆中本パックス（7811） 【確定月】2月
	17万3500円 （1735円×100株）	1000円 （2月のみ）	4.15%	0.58％	3.57%
	【備考】200株以上で2000円分。
3位	◆ディップ（2379） 【確定月】2月／8月
	25万2000円 （2520円×100株）	1000円 （2月500円、8月500円）	3.89%	0.40％	3.49%
	【備考】500株以上で1000円分（年間2000円分）。
4位	◆MORESCO（5018） 【確定月】2月
	42万7800円 （1426円×300株）	3000円 （2月のみ）	3.86%	0.70％	3.16%
	【備考】長期保有優遇制度があり、3年以上の継続保有でQUOカードが4000円分に増額。
5位	◆きょくとう（2300） 【確定月】2月
	5万4700円 （547円×100株）	1000円 （2月のみ）	3.38%	1.83％	1.55%
	【備考】500株で2000円分、1000株で3000円分、5000株以上で5000円分。同額分のクリーニング無料券も選択可。
6位	◆アズ企画設計（3490） 【確定月】2月／8月
	26万7700円 （2677円×100株）	6000円 （2月3000円、8月3000円）	2.99%	2.24％	0.75%
	【備考】特になし。
7位	◆マルゼン（5982） 【確定月】2月／8月
	83万100円 （2767円×300株）	2000円 （2月1000円、8月1000円）	2.77%	0.24％	2.53%
	【備考】1000株以上はジェフグルメカードで、1000株で3000円分、1万株以上で5000円分。
8位	◆エコートレーディング（7427） 【確定月】2月
	62万5500円 （1251円×500株）	1000円 （2月のみ）	2.40%	0.16％	2.24%
	【備考】1000株以上で、5000円相当の新潟県魚沼産コシヒカリ5kg。
9位	◆昴（9778） 【確定月】2月／8月
	66万8000円 （6680円×100株）	3000円 （QUOカードは2月3000円のみ）	2.25%	0.45％	1.80%
	【備考】500株以上で5000円分。8月は、100株で3kg、500株以上で5Kgの青森県産りんご。
10位	◆瑞光（6279） 【確定月】44977
	18万5300円 （1853円×100株）	2000円 （2月20日のみ）	2.16%	1.08％	1.08%
	【備考】特になし。
順位	最低投資金額 （株価×必要株数）	QUOカード 額面（内訳）	株主優待＋ 予想配当利回り	株主優待 利回り	予想配当 利回り
11位	◆アークコア（3384） 【確定月】2月
	5万9800円 （598円×100株）	1000円 （2月のみ）	1.67%	1.67％	―
	【備考】300株以上では3500円分。
12位	◆ハローズ（2742） 【確定月】2月
	44万500円 （4405円×100株）	1000円 （2月のみ）	1.23%	0.23％	1.00%
	【備考】500株で5000円分、1000株以上で1万円分。自社店舗所在地および隣接市町村の場合は、同額の株主優待券。
13位	◆ALiNKインターネット（7077） 【確定月】2月
	11万2400円 （1124円×100株）	1000円 （2月のみ）	0.89%	0.89％	―
	【備考】特になし。
14位	◆東名（4439） 【確定月】2月
	22万800円 （2208円×100株）	500円 （2月のみ）	0.86%	0.23％	0.63%
	【備考】今回から保有区分別の株主優待を導入。300株で1000円分、1000株以上で1万円分。
15位	◆テラスカイ（3915） 【確定月】2月
	15万1700円 （1517円×100株）	1000円 （2月のみ）	0.66%	0.66％	―
	【備考】特になし。
※最低投資額や利回りは2024年1月30日時点。順位は株主優待と配当の合計利回りで決定。

　2月の株主優待のうち、保有期間の条件なしで「QUOカード」を獲得できるのは全15銘柄だ。この1年で2銘柄が株主優待を廃止したので、昨年と比較すると銘柄数が減っている。15銘柄の中でもっとも「株主優待＋配当利回り」が高いのは、ヨンドシーホールディングス（8008）の4.38％。100株保有で500円分の「QUOカード」がもらえる。ただし、「QUOカード」を株主優待品にしているのは、100株以上～500株未満の保有区分のみなので、「QUOカード」目的の人は注意しよう。

　利回りランキング第2位は中本パックス（7811）の4.15％で、第3位のディップ（2379）から第5位のきょくとう（2300）までは「株主優待＋配当利回り」が3％台。ちなみに、第6位のアズ企画設計（3490）は利回り2.99％で、ギリギリ3％未満だった。第7位のマルゼン（5982）から第10位の瑞光（6279）までは利回り2％台となっている。

　ただし、第9位の昴（9778）は、8月に青森県産りんご3kgがもらえるが、この分は表組み内の利回り2.25％には含まれていない。仮に、りんごの価格を3000円とした場合、「株主優待＋配当利回り」は2.70％になる。

 「株主優待＋配当利回り」ランキングの第11位、12位は利回り1％台だ。第11位のアークコア（3384）は100株では1000円分の「QUOカード」がもらえて利回り1.67％だが、300株なら3500円分になるため、100株保有時より若干だが利回りがアップして1.95％になる。

　第13位から第15位までは利回り1％未満で、利回り面からの魅力は薄いと言える。第14位の東名（4439）は、今回から保有区分別の株主優待を導入していて、300株なら1000円分、1000株以上で1万円分の「QUOカード」がもらえるようになった。
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 「QUOカード」以外の株主優待品も選べるのが、ランキング第1位のヨンドシーホールディングス、第5位のきょくとう、第12位のハローズ（2742）の3銘柄。いずれも、自社店舗などで使える株主優待券を選択できる。きょくとうとハローズは「QUOカード」と株主優待券が同額だが、ヨンドシーホールディングスは「QUOカード」が500円分なのに対して、株主優待券は2000円分だ。店舗を利用する予定があるなら、株主優待券を選んだほうがお得度が大幅にアップする。

　また、保有株数が増えると、株主優待品が「QUOカード」以外のものになる銘柄も複数ある。前述のヨンドシーホールディングスは、500株以上になると自社商品か株主優待券の選択制に。また、第7位のマルゼンは1000株以上でジェフグルメカードに、第8位のエコートレーディング（7427）は1000株以上で新潟県魚沼産コシヒカリがもらえるようになる。

　一度にもらえる「QUOカード」の金額についても見ておこう。もっとも高額なのは、利回りランキング第4位のMORESCO（5018）、第6位のアズ企画設計、第9位の昴の3銘柄で、いずれも3000円分となっている。さらにアズ企画設計は8月も株主優待を実施するので、年間では6000円分になる。また、昴は前述のとおり、8月には青森県産りんごがもらえる株主優待を実施している。

　前述の2銘柄以外で、年2回、株主優待を実施しているのは、第3位のディップ、第7位のマルゼンの2銘柄のみだ。ディップは1回あたりの「QUOカード」が500円分なので年間でも1000円分に留まるが、今回は大谷翔平選手のカードデザインであることをすでに発表していて、デザイン面で注目が集まるかもしれない。

　全体的に株価が上昇するなか、全15銘柄の最低投資金額の平均は31万1400円と、なかなかの高額になっている。その中で、第5位のきょくとうは5万4700円、第11位のアークコアは5万9800円と、5万円台で購入可能だ。投資金額を抑えつつ高利回りを狙いたい人は、きょくとうに注目するとよさそうだ。ちなみに、もっとも投資金額が高いのはランキング7位のマルゼンで、年間2000円分の「QUOカード」獲得に83万100円が必要になる。

2月に権利を獲得できる「QUOカード」優待銘柄の中で
「株主優待＋配当利回り」が高い上位3銘柄を詳しく解説！

　ここからは「【2024年2月】QUOカードの優待利回りランキング！」の1～3位までの銘柄について詳しく見ていこう。

　利回りランキング第1位は、傘下の企業で「4℃」ブランドなどのジュエリー事業やアパレル事業などを展開するヨンドシーホールディングス（8008）で「株主優待+配当利回り」は4.38％。

　株主優待品は選択制で、100株の場合は500円分の「QUOカード」か2000円分の株主優待券。500株以上の場合は、株主優待券と自社商品からの選択制で、株主優待券は500株で5000円相当、1000株で8000円相当、3000株で1万2000円相当、5000株以上で1万5000円相当がもらえる。また、いずれの保有区分でも「日本水フォーラム」への寄付も選べる。

　なお、2024年2月期の通期業績は、増収かつ2ケタの増益を見込んでいる。

■ヨンドシーホールディングス（8008）
業種	コード	市場	権利確定月
小売業	8008	東証プライム	2月末
株価 （終値）	必要株数	最低投資額	株主優待＋ 配当利回り
2012円	100株	20万1200円	4.38％
【ヨンドシーホールディングスの最新の株価・株主優待の詳細はこちら！】
※株価などのデータは2024年1月30日時点。最新のデータは上のボタンをクリックして確認してください。 ※「必要株数」は株主優待の獲得に必要な株数、「最低投資額」は株主優待の獲得に最低限必要な資金を指します。

 「株主優待＋配当利回り」が4.15％でランキング第2位になったのは、中本パックス（7811）。グラビア印刷事業を中心に、印刷に関わる加工や素材の開発なども手がけている。2024年2月期の通期業績については、増収ながらも減益を見込んでいる。

　株主優待は、100株で1000円分、200株以上で2000円分の「QUOカード」。2単元保有しても株主優待利回りが下がらないので、200株保有して2000円分の「QUOカード」を狙いたい人にもおすすめだ。

■中本パックス（7811）
業種	コード	市場	権利確定月
その他製品	7811	東証スタンダード	2月末
株価 （終値）	必要株数	最低投資額	株主優待＋ 配当利回り
1735円	100株	17万3500円	4.15％
【中本パックスの最新の株価・株主優待の詳細はこちら！】
※株価などのデータは2024年1月30日時点。最新のデータは上のボタンをクリックして確認してください。 ※「必要株数」は株主優待の獲得に必要な株数、「最低投資額」は株主優待の獲得に最低限必要な資金を指します。

　第3位は、アルバイト情報の「バイトル」や総合求人サイトの「はたらこねっと」などを展開するディップ（2379）で、「株主優待＋配当利回り」は3.89％。100株で500円分、500株以上で1000円分の「QUOカード」がもらえる株主優待を、2月と8月の年2回実施している。すでに述べたように、2024年2月の「QUOカード」については、大谷翔平選手がデザインされたものになる。

　1月11日に2024年2月期の通期業績予想の下方修正を発表したが、下方修正後も増収増益の見込みは維持している。また配当については、前期比16円増の88円を予定している。

■ディップ（2379）
業種	コード	市場	権利確定月
サービス業	2379	東証プライム	2月末・8月末
株価 （終値）	必要株数	最低投資額	株主優待＋ 配当利回り
2520円	100株	25万2000円	3.89％
【ディップの最新の株価・株主優待の詳細はこちら！】
※株価などのデータは2024年1月30日時点。最新のデータは上のボタンをクリックして確認してください。 ※「必要株数」は株主優待の獲得に必要な株数、「最低投資額」は株主優待の獲得に最低限必要な資金を指します。

　以上、2024年2月の株主優待で「QUOカード」がもらえる全15銘柄の中で、「株主優待＋配当利回りランキング」の上位3銘柄を紹介した。

　2月の「QUOカード」優待株は、「株主優待＋配当利回り」が4％を超える高利回り銘柄に加えて、年間でもらえる「QUOカード」の金額が高い銘柄や、5万円台で投資できる銘柄など、バラエティに富んでいる。利回りはもちろんのこと、業績動向や株価動向などにも目を配りつつ、目当ての「QUOカード」優待株をしっかり絞り込もう！
（構成・文／肥後紀子）
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