ツイッター買収からは手を引いた。だが米顧客情報管理(CRM)サービス大手セールスフォース・ドットコムが新たに合意した過去最大の買収は、同社が危険を顧みず、安全地帯から大きく踏み出したことを象徴している。セールスフォースは10日、データ分析プラットフォームを手掛ける米タブローソフトウエアを全額株式交換により、約157億ドル(約1兆7000億円)で買収することで合意した。積極的な買収攻勢で知られる同社としても過去最大の案件だ。昨年の米ミュールソフト買収につぎ込んだ65億ドルの2倍を超える。タブロー買収の実現には長い時間も要したようだ。投資家の間では、2016年後半にセールスフォースがタブロー買収を検討しているという観測が出ていた。当時、同社はツイッターの買収に関心を示していた。