吉本でお笑いコンビ「オオカミ少年」で活動する傍ら、探偵事務所の代表を務める著者の元にはいろんな相談が寄せられます。探偵の依頼で圧倒的に一番多いのは浮気調査ですが、探偵は浮気調査ばかりをしているわけではありません。中にはペット捜索や盗聴器探し、そして意外と多く相談が寄せられるのは、いたずらや嫌がらせの犯人捜しです。警察は民事不介入なので基本的に動いてくれません。対応してもらうには証拠をつかむ必要があります。そこで探偵の出番となるわけです。今回はそんな嫌がらせの犯人探しの相談を受けた時のお話です。*文中はすべて仮名(探偵芸人 オオカミ少年・片岡正徳)
事件ファイル「予約のドタキャンにゴミ荒らし人気店の苦悩」
依頼者⇒シゲさん(個人飲食店経営者40代)
依頼内容 連続する予約のドタキャンに店の前のゴミ荒らし、犯人を突き止めたい
1000万円でバイト先を買い取った
元芸人で飲食店経営の先輩
今回の依頼者は私の先輩で今は芸人を辞めて飲食店を経営しているシゲさんです。芸人を辞めて飲食の世界に飛び込む人は割と多くいます。
シゲさんは元々バイトでしたが、芸人の縦社会で培った礼儀とコミュニケーション能力が高く、お店のスタッフやお客さんに気に入られていました。芸の下積みもバイト歴も長くなっていった折に飲食店を3店舗経営しているオーナーから「俺も歳だからお前がもし興味があれば、このお店1000万円で買い取らないか」と言われたそうです。