米配車サービス大手ウーバー・テクノロジーズの経営陣には、評価してもいい面がある。彼らは市場のメッセージを理解している。かつてシリコンバレーの派手さがもてはやされたウーバー。しかし、昨年5月の上場以降は手ひどくあしらわれてきた。シェアオフィス大手ウィーワークの親会社ウィーカンパニーが9月に新規株式公開(IPO)を断念してからというもの、状況はさらに悪化した。この騒動が示していたのは、一般投資家にとって、桁違いの評価額を狙い、資金を食いつぶすスタートアップはもう十分あるということだ。ウーバーが昨年11月に発表した7-9月期(第3四半期)決算は、同社株が底入れするタイミングと重なった。当時のウーバー株はIPO価格を31%下回っていた。