収益低下で崖っぷちに立たされた地域銀行が起死回生のビジネスモデルを模索している。存在意義が問われる地銀は、自己変革が可能なのか。それとも、衰退への道をひた走るのか。突然の新型コロナウイルスショックで苦境に陥った地域も救わなければならない。顧客企業に向き合う銀行はどこなのか。特集『選別される銀行』では、ランキングを交えて3月23日(月)から29日(日)まで全15回連載でお送りする。
#1 3月23日(月)配信
地銀はコロナ危機で「選別」される!生死を分ける二つの試金石とは
新型コロナウイルスを発端とする世界的な経済危機は、地域銀行の真価も問うことになる。打撃を受けた中小企業が今後、苦境に陥るのは間違いない。果たして銀行は企業を支え、成長軌道に返り咲かせる力を持っているのか。
#2 3月23日(月)配信
地銀「存在価値」ランキング、全国104行総点検で“要らない地銀”浮き彫り
地域銀行の存在価値は、その名の通り地域経済を下支えできているか、そして地域顧客に必要な金融サービスを提供しているかで測れるだろう。四つの独自指標を基に、地銀104行のうち地域に欠かせない銀行はどこなのかを試算した。
#3 3月24日(火)配信
地銀再編に金融庁長官が喝!「哲学なき統合は無意味、異業種連携も選択肢」
望ましい地銀再編とはどのようなものか。地銀トップに求められるものとは何か。歴代金融庁長官の中で、特に地銀に対して強い問題意識を持つ遠藤俊英長官が、その思いを率直に語った。
#4 3月24日(火)配信
きらぼし銀行が合併を選んだ理由、越境融資で攻められた渡辺頭取の決断
旧東京都民銀行、旧八千代銀行、旧新銀行東京の3行が合併して誕生したきらぼし銀行。大手銀行や信用金庫、果ては越境地銀までがひしめく東京という激戦区で生き残れるのか。渡辺壽信頭取の危機感を聞いた。
#5 3月25日(水)配信
地銀再生の救世主?SBIの300億円「地方創生会社」の正体
地銀再編の台風の目となっているSBIホールディングスが、新たに地方創生の支援会社を立ち上げる。メガバンクや保険会社など、他の金融機関から300億円規模の出資を募るという新会社は、SBIが進める不振地銀の救済にどう絡んでくるのか。地銀業界はその動向を凝望している。
#6 3月25日(水)配信
北尾SBI社長が説く地銀再編論、「うちのテクノロジーで銀行を必ず変える」
当初は大風呂敷とやゆされた「第4のメガバンク構想」には、わずか半年余りで4地銀の参画が決まった。今、地銀業界から最も恐れられている北尾SBIホールディングス社長が今後の展望を思う存分に語った。
#7 3月26日(木)配信
地銀が生き残る道は「大再編」か「流血リストラ」か、究極二択の末路
大連携による規模のメリットを志向するのか。それとも身を縮めて地域を深掘りしていく道を進むのか。それぞれの地銀はどの道を進もうとしているのか。残り時間はそれほど多くない。
#8 3月26日(木)配信
奈良の南都銀行トップが語る、「45歳の新入り副頭取」と歩み出した茨の道
異例の人事が地銀業界で波紋を呼んだ。昨年、奈良の南都銀行が金融庁の元幹部を44歳(当時)という若さで副頭取に招聘したからだ。新たな経営体制の下で南都銀は今、猛烈な速度で店舗と人員の削減を進めている。橋本隆史頭取と石田諭副頭取が、その背景を語る。
#9 3月27日(金)配信
地銀が地銀でなくなる!?「新ビジネス模索」苦難の旅路の行く末
伝統的な預金・貸金ビジネスの未来が描けない中で、地銀の新たなビジネスモデル探しの旅が始まっている。「かつては地銀と呼ばれていた」と振り返られるほどの大転換があるかもしれない。
#10 3月27日(金)配信
大分の第二地銀、豊和銀行の権藤頭取が明かす「探し当てた第三の道」
長引く低金利環境は、地銀の収益機会をむしばみ続けてきた。そんな中、大分の第二地銀である豊和銀行が、企業の販路開拓支援といった独自の取り組みによって金利改善を実現している。その勝因を権藤淳頭取に直撃した。
#11 3月27日(金)配信
山口FG吉村社長に聞く、人口減・高齢化社会における地銀のあるべき姿
「地域共創」を旗印に、地元企業などに人材や資本を積極投入している山口フィナンシャルグループ。人口減少と高齢化が進む地方で、銀行のあるべき姿について吉村猛社長に聞いた。
#12 3月28日(土)配信
地銀を見放すマーケット、数字が語る「上場の意味なし」の実態
「上場している理由は見えだけ」――。こんな言葉も市場関係者から出る。時価総額や売買高という市場での評価が振るわない地銀は少なくない。東証市場改革がこうした地銀への最後通牒となるかもしれない。
#13 3月28日(土)配信
京都信金トップが語る地域金融再生のヒント「協同組織だからこその強み」
地銀の上場の是非が問われる最中、株式会社ではなく協同組織金融機関の形態を取る信用金庫や信用組合の取り組みに注目が集まっている。地域密着路線を突き詰める京都信用金庫の榊田隆之理事長に、独自の取り組みを聞いた。
#14 3月29日(日)配信
商工中金社長に聞く地銀との連携路線、不祥事を乗り越え選ばれる勝算は
危機対応融資を巡る不祥事からの再生に向け、ビジネスモデルの変革に取り組む商工中金。目指すのは企業再生と地銀との連携だ。その成否について関根正裕社長が語った。
#15 3月29日(日)配信
スルガ銀行再生の実情、入り乱れる支援の手とそれぞれの「思惑」
投資用不動産ローンで不正融資の実態が明らかになったスルガ銀行。異業種のノジマをはじめとする支援の手が入り乱れる状況で、再生への道のりをどう歩んでいくのか。その実情を探った。
Key Visual by Noriyo Shinoda