病気やけがによる長期療養だけでなく、うつ病などの精神疾患により働けなくなる人が増えている。そこで近年、人気が高まっているのが就業不能保険だ。特集『コロナ時代の保険商品ランキング』(全13回)の#4では、その就業不能保険のランキングをお届けする。保険のプロ25人が高評価を与えたのは何か。商品を選ぶ際のポイントは「支払い基準の広さ」にある。
就業不能保険ランキング
保険のプロ25人が選んだのは?
病気やけがによる長期療養において、治療費などの出費以上に不安になるのが、休職や離職による収入の大幅な低下だ。
会社員や公務員が傷病で働けない状態になれば、傷病手当金が支給されるが、その支給期間も最長1年6カ月にとどまる。あくまで治療に備える医療保険の“弱点”を補う商品。それが就業不能保険である。
ところで、病気による長期療養と聞くと、がんなど三大疾病を思い浮かべがちだ。しかし、実態は異なる。疾病別に健康保険の傷病手当金が支払われた全件数のうち、うつ病などの精神疾患が約30%を占める。2位のがん(約19%)との差は年々、広がるばかりだ。
保険のプロ25人が選ぶ就業不能保険ランキングの上位には、精神疾患を保障対象とすることはもちろん、中でも保障が手厚い商品が選ばれた。では、ランキング1位から見てみよう。