「長期、海外、多様化」が
マイナス金利下の運用基本戦略
金融市場のマイナス金利も含め「金利水没」とされる人類の歴史初の事態では、世界中の投資家が「運用難民」としてフロンティアを探る動きを続けざるをえない。
「金利水没」下の投資戦略として筆者は、まず「L(Long)」長期の次元、次に「E(External)」海外のフロンティア拡大、さらに「D(Diversified)」投資先の多様化という「LED戦略」で、キャッシュフローの源泉に向かう必要性を唱えてきた。
そのなかで「E」=海外の次元に関し、どの国がまだ水没を免れているかを見ると、残されたフロンティアとして中国債券が注目される。
「水没マップ」で利回りプラスは
中国とインドだけ
次ページの図表は、11月10日現在の世界の金利水没マップだ。