強まる米長期金利の上昇傾向
背景に大きく三つのポイント
米国の長期金利の上昇傾向が強まっている。直接的な契機となったのは、FRB(米連邦準備制度理事会)のパウエル議長以下のスタッフが、「米長期金利の上昇は景気回復を反映したものであり、懸念するには及ばない」と、容認するような構えを示したことだ。
ただし、米金利上昇の背景をさらに深掘りすると、大きく三つの要因が横たわっていることに行き着く。以降、この点を詳述するとともに、米金利が一段高となっても株高トレンドが続くための条件について、投資戦略と併せて解説する。