自民党本部Photo:PIXTA

自民党総裁選、政策論争は
岸田、河野VS高市の構図

 新しい政治リーダーが9月29日の自民党総裁選で決まる。17日の告示を前に今のところ候補者は3氏に絞られている。

 いち早く出馬を表明した岸田文雄前政調会長は念入りに下準備してきたようで、「小泉改革以来の新自由主義からの転換」を掲げ、昨年の総裁選よりもアグレッシブな姿勢が目立っている。

 それに対抗するのは、まず河野太郎行政改革担当相だが、金融・財政政策についてはあまり語らずに、デジタル化などイノベーションを通じた成長戦略に重きを置く。行政サービスのデジタル化では固定観念を突き崩すようなディスラプター(破壊的改革者)の役割を果たしてきた。政策論争では攻める側に回るだろう。

 これに対して高市早苗前総務相はアベノミクスの継承者を強調し政策はリフレ志向だ。三者三様だが、政策論争は岸田、河野両氏が主導する形で展開されそうだ。