銘柄選びにはさまざまな指標で分析することが役に立つ。単一の指標ではなく他の指標も掛け合わせるとより有用な分析ができる。2段階で選別した「設備投資に積極果敢な増益会社」はどこか。特集『株投資 入門&実践』(全18回)の#16では、増益率と設備年齢の若さから浮上した「最新40社ランキング」をお届けする。(ダイヤモンド編集部編集委員 竹田孝洋)
設備年齢の若さと稼ぐ力で選抜
積極投資でも稼げる会社
メーカーは、新製品開発や生産性向上のために設備投資をし続けなければいけない。一方で、一時的には設備投資は利益の抑制要因となる。
購入した機械や建設した建物の減価償却費が収益を圧迫するからだ。その圧迫をはね返し、利益を出すことができればそれだけ稼ぐ力があることになる。
そこで、新しい設備の多さを示す設備年齢のランキングを作成するに当たって、予想純利益と予想営業利益が前期比30%以上増加という基準で対象銘柄をスクリーニングした。
純利益だけでなく、営業利益での増益率を基準に加えるのは、減価償却費の影響が純利益より大きいからだ。
ランキングの1位に立ったメーカーは、設備年齢の若さの理由を聞けばなるほどと思う会社だった。次ページからランキングの詳細をみていく。