米マイクロソフトはアクティビジョン・ブリザード買収により、ドル箱のゲーム作品を加えてコンテンツを増強し、クラウド経由のゲームに消費者を誘導することで業界の勢力図を塗り替える構えだ。
750億ドル(約8兆5900億円)相当に上る今回の買収計画はマイクロソフトの創業以来、最大規模となる。またサブスクリプション(定額課金)型サービス「ゲーム・パス」を「ゲーム版ネットフリックス」に育てることを狙った最も野心的な投資とも言えそうだ。マイクロソフトによると、アクティビジョンの買収が完了すれば、売上高で世界第三位のゲーム会社に踊り出る。しかも「コール・オブ・デューティー」「ワールド・オブ・ウォークラフト」「キャンディークラッシュ」など人気ゲーム作品の開発元を含め、傘下に30のゲーム制作会社を擁する大手が誕生することになる。