米動画配信大手ネットフリックスはこのほど、社員に向けて新たなメッセージを発信した。「自分にとって不本意なコンテンツでも取り組む覚悟を持て。それができないなら退職してもらって結構」
ネットフリックスは自社の企業文化に関する指針を更新するにあたり、「アーティスティックエクスプレッション」というセクションを追加し、同社がいかに多くの視聴者向けに多彩な番組を提供しているかを詳しく説明した。
同社は指針の更新部分で「ネットフリックスが特定のアーティストや考えを検閲するのではなく、何が適切なのかは視聴者に判断してもらう」と述べている。同社は「たとえ当社自体の価値観に反する作品があったとしても」、ストーリーの多様性を提供する方針を支持すると付け加えた。
ネットフリックスは「各自の役割によっては、自身の認識では有害だと思われる作品に関わる必要があるかもしれない」とした上で、「もし当社のコンテンツの多彩さを維持する方針を支持し難いと感じるなら、ネットフリックスはあなたにとって最適な職場ではないかもしれない」と述べた。
ネットフリックスの広報担当者は、同社が12日、2017年以来初めて企業文化のページを更新したことを明らかにした。担当者によると、ネットフリックスはこれまで1年半、企業文化に関する問題について、社内で従業員との話し合いを重ねてきた。新たな文言は、「今後入社する社員が当社の立ち位置を理解し、より多くの情報を得た上で、ネットフリックスが各人にとって適切な会社かどうかを判断できるように」追加されたという。