中国のGDP、米国の76%に
ピーク時の日本を上回る
日本はコロナ禍からの経済回復で取り残されている。ドル建てGDP(国民総生産)の推移をみると、2010年に米国に次ぐ「世界第2位」の地位を中国に譲って以降、米中に大きく水をあけられている。
復活のカギはやはり生産性引き上げだ。
IMF(国際通貨基金)の世界経済見通し(WEO)データベースをもとに、1980年以降の世界のドル建てGDPをみると、米国が一貫して世界最大であり、かつ全体の少なくとも20%のシェアを保ってきた。
米国に次ぐ第2位は、単独の国で見ると、2009年までは日本だったが、リーマン危機後の2010年以降は中国となっている(図表1)。