最強学閥「慶應三田会」 人脈・金・序列#8Photo:Beau Lark/Corbis/VCG/gettyimages

慶應義塾大学と宿命のライバル、早稲田大学のOB社長の実力はどちらが上か。慶應出身の上場企業の現役社長327人と早稲田出身の247人を業績や財務、在任期間などで徹底評価し、OB社長「早慶戦」を試みた。特集『最強学閥「慶應三田会」 人脈・金・序列』(全17回)の#8では、早慶OB社長のトップ100の実名ランキングを公開する。1位は早大出身の超大物経営者だった。(ダイヤモンド編集部 名古屋和希、清水理裕)

総合商社で早慶出身社長が誕生
早慶OB社長の「経営力」トップ100

 総合商社で早慶対決!?

 昨年4月、総合商社で早慶出身の社長が同時に誕生した。三井物産で、慶應義塾大学出身の堀健一氏が、伊藤忠商事で、早稲田大学出身の石井敬太氏が社長に就いたのだ。実は、両社とも早慶出身の社長が就任するのは初めてのことだ。

 私学最高峰の早慶は「因縁のライバル」である。だが、経済界での影響力を見ると、慶應三田会が早稲田稲門会を凌駕してきたように思える。

 数の上では明らかだ。東京商工リサーチのデータによると、2021年度の慶應出身の上場企業の現役社長は327人に上り、早稲田出身の247人を圧倒する。

 だが、こんな疑問も湧いてくる。慶應出身の社長と早稲田出身の社長の実力を比べてみるとどうか。

 そこで、ダイヤモンド編集部は早慶出身の社長の「経営力」を独自試算した。慶應出身の社長327人を、業績や財務、在任期間などで評価(本特集#6『慶應出身社長「経営力」ランキング【現役327人】業績や財務で判明した完全序列』参照)。データを基に、早稲田出身の社長247人も同じ項目で評価し、徹底比較した。

 次ページでは、早慶出身の現役社長の上位100人の実名ランキングを公開する。トップは早稲田出身の超大物経営者だった。上位は、自動車メーカーや証券会社などの慶應出身社長と、化学メーカーや電機大手などの早稲田出身社長の混戦となった。

 また、冒頭で紹介した商社と同様に、百貨店や証券、石油元売りといった業界では、早慶対決の構図となった。どちらに軍配が上がったのか。ランキングでは有力地方銀行14行のトップも登場。地銀頭取の早慶戦の結果とは。