歴史上の人物を敬い、その教えを会社経営に生かす社長は多い。では、現役社長たちはどんな「偉人」に注目しているのか。特集『社長が選ぶ現代の名経営者』(全6回)の最終回では、社長100人が選んだ歴史上の人物をランキング形式で紹介する。3位に坂本龍馬が入った。同数で1位となった偉人2人とは。(ダイヤモンド編集部副編集長 名古屋和希)
稲盛氏は同郷の西郷隆盛を敬愛
社長100人に聞いた「偉人」は
経営の神様、稲盛和夫氏が創業した京セラの社是は「敬天愛人」。天を敬い人を愛し、仕事を愛し、会社を愛し、国を愛する心という意味である。
実はこれは「維新の三傑」と評される西郷隆盛の座右の銘でもある。鹿児島出身の稲盛氏は“同郷”の西郷隆盛を敬愛し、遺訓を経営の柱に据えたのである。
稲盛氏に限らず、偉人を敬い、その教えを経営の指針とする経営者は多い。では、社長たちはどんな偉人を尊敬しているのか。
ダイヤモンド編集部では、アンケートで上場企業の社長を対象に「注目する歴史上の人物」を問い、返信があった現役社長100人の回答を集計した。3位には幕末の志士、坂本龍馬が入ったほか、1位には同数で2人の偉人が輝いた。
次ページでは、トップ10のランキングとともに、回答内容の掲載を承諾してくれた現役社長の一部の回答も紹介していく。