23年の干支は「癸卯」
筋道誤ると動乱起きる可能性
「癸卯(みずのと・う)」は、「干支」の組み合わせの40番目で、十干の「癸」は「水」の「弟(陰)」、十二支の「卯」は「木」の「陰」で、「相生(そうせい、そうじょう)」として、「水」が「木」を生じさせる関係にある。
干支的に解説すると、2020年の「庚子」には、新たな変化・潮流が生じ、21年の「辛丑」には、新勢力が表舞台に立つが、周囲の抵抗も大きく、伸び切れない。22年の「壬寅」には、新たな勢力がようやく伸長した。
米中対立の激化や新型コロナウイルス感染、さらにはロシアのウクライナ侵攻やそれによる資源価格高騰などによるインフレ局面への転換などが、この間の動きとして重なるが、干支で占うと「癸卯」の年の23年は、勢力が伸長するも、筋道を誤ると動乱や内紛が起きる可能性がある。
指導力が問われ、政権の安定化には「揆一(きいつ)」が重要といえそうだ。
岸田首相にとっては、防衛力増強問題や少子化対策、さらにはスタグフレーションが懸念される状況で、国論をまとめるなど、指導力を発揮することが求められるということかもしれない。