2024年入試対応!わが子が伸びる中高一貫校&塾&小学校#17Photo:PIXTA

首都圏で難関校に強い塾といえば、SAPIXをまず思い浮かべるはず。だが、特定の難関校を見れば、SAPIXより強い塾もある。そこで、特集『わが子が伸びる中高一貫校&塾&小学校』(全29回)の#17では、男女御三家や筑駒、灘中など首都圏と関西の難関26校について、共学、男子校、女子校別に、最新2023年入試を含めた過去16年間の塾別合格者数を大調査。特定の難関校に強い塾に加え、現在どの塾がどの難関校の合格実績を上げようとしているのかを明らかにする。(ダイヤモンド編集部 宮原啓彰)

首都圏、関西の主要塾における
「合格者数上位校ランキング」も同時掲載

 本特集の#3『中学受験塾「合格力」ランキング【2024入試版・関西&東海22塾】希学園が復活の2位、1位は?』と、#15『中学受験塾「合格力」ランキング【2024入試版・首都圏21塾】2位希学園(首都圏)、1位は?』では、首都圏と関西、そして東海地方の中学受験塾の直近2023年入試結果を中心にその塾の総合的な実力(合格力)や特徴について主に分析した。

 だが、その合格力が個別の難関校への合格実績にもそっくり当てはまるとは限らない。確かに、難関中高一貫校に強い塾といえば、首都圏ではSAPIX、関西では浜学園が思い浮かぶはず。その考え自体は間違っていない。だが、特定の難関校に限ってみれば、東西の最強塾に匹敵ないし猛追する塾もある。

 そこで、過去16年間にわたる「長期的」な難関校それぞれの合格者数の推移を大調査。首都圏と関西主要塾の優勝劣敗と、どの塾がどの難関校に注力しようとしているのかを明らかにした。

 もし、子どもの中学受験対策が出遅れており、志望校が決まっているならば、この視点で塾を選ぶのもありだ。

 さらに首都圏、関西における主要塾の「合格者数上位校ランキング」も同時掲載した。各塾が広告や自社ウェブサイトで難関校への合格実績を前面に出しているが、実際はどの中高一貫校が合格者のボリュームゾーンになっているのか、その実数が簡単に把握できるはずだ。

 では早速、次ページから開成、桜蔭など男女御三家や筑駒(筑波大学附属駒場)、早慶付属、都立小石川中教、灘中、東大寺学園など東西の難関26校への塾別合格者数の16年間の推移を見てみよう。