中国地方の2大経済圏である岡山・広島、そして九州の雄・福岡。「公立高校王国」ながら私立の名門校も数多い。特集『わが子が伸びる中高一貫校&塾&小学校』(全29回)の#28では、西日本の3都市における中高一貫校中学受験最新事情を分析する。(ダイヤモンド編集部 野村聖子)
西日本3都市の中学受験事情
福岡で伝統的に「2番手校」が強い理由とは?
首都圏、東海、関西では空前の中学受験ブームが巻き起こっているが、関西以西の岡山、広島、福岡を中心とする九州地区は少々事情が異なるようだ。
いずれの地域も、新型コロナウイルスの感染拡大の影響で2021年には全体の志願者数がいったん落ち込んだが、22年、23年はコロナ前の水準に戻った、という認識が正しく「首都圏や関西のように右肩上がりではない」と地元の塾関係者は強調する。
とはいえ、岡山・広島・九州3地域における学校別の志願者数や倍率の変化に目を向けてみると、その地域ならではのトレンドが見えてくる。
次ページでは、岡山・広島・九州における主要中高一貫校の優勝劣敗や、地元塾の分析による来年24年度入試の予想をお届けする。