コロナ禍が続く「不確実性」の中で就活をした主要大学の学生は、どのような企業・団体を選んだのだろうか。国公立・私立主要27大学別の2022年就職先ランキングを作成した。第7弾は関西の主要私大である関関同立と近大の就職先をお届けする。アフターコロナが見え始めた今、就活戦線を戦う学生とその親は参考にしてほしい。(文/ダイヤモンド・ライフ編集部、データ提供/大学通信)
関西主要私立大学の就職先は
どう変わったのか?
関関同立とは、関西の難関私立大学である関西大学、関西学院大学、同志社大学、立命館大学をまとめて言い表す通称である。東の主要私大である早慶上智やGMARCHと並び称される4大学は、古くから学生団体や卒業生同士の交流がさかんだった。
一方、近年急速に受験の志願者数を伸ばしているのが近畿大学である。きっかけは、長年の研究を通じて「近大マグロ」というクロマグロの完全養殖を実現したこと。大学ベンチャーを立ち上げて近大マグロを出荷、養殖魚専門料理店を展開するなど、同大が掲げてきた「実学教育」という理念を体現する取り組みが、世間の注目を浴びたのである。
関関同立に近大を加えた西の有名私大の学生たちは、どんな企業・団体に就職しているのだろうか。
2021年の就職先1位を振り返ると、関大は国家公務員一般職、関学は国家公務員、同志社は明治安田生命保険、立命館は滋賀銀行、近大は大阪府警となった。一見して官公庁への就職が多い印象だ。果たして、22年の就職先はどうなったのか?