日経平均株価連続3万円台
海外投資家の再評価引き金
日経平均株価の5月22日の終値は3万1086円となり、前週末19日に続いてバブル経済崩壊後の最高値を更新、1990年8月以来、約33年ぶりの水準となった。
22年末から5カ月足らずで18.1%上昇という急ピッチの株価上昇の引き金は、海外投資家の日本株の再評価だ。
欧米の景気後退が懸念される中、コロナからの経済回復が本格化、デフレからの脱却の兆しが強まる日本経済に海外投資家の目が集まったことに加え、東京証券取引所の「PBR(株価純資産倍率)改善要望」やそれを受けて企業が自社株買いを決めるなどの動きが日本株買いを加速させた。
高揚する株式市場に死角はないのか。
懸念は、米国など海外景気の減速と円高だ。
23年後半にかけて調整局面が訪れ、平均株価は2万6000円台に下落する可能性もある。