4社で採用数トップ
慶應義塾大学の圧倒的な存在感
22年は、総合商社5社のうち2社で1位に変動があった。21年からトップが変わらなかった3社は、三井物産、伊藤忠商事、住友商事でいずれも慶大。一方、三菱商事トップは慶大、丸紅は早大となった。
総合商社に強い3校は東大、早大、慶大であり、毎年わずかな順位変動を伴いながら、ほとんどの企業でトップ3にランクインする状況が続いている。中でも強さが目立つのは22年もやはり慶大で、他大学と比べて採用数は20~30人とかなり多い。
そのほか上位の常連は、京大、一橋大、東工大、北大、東北大、名大、阪大、九大などの有名国立大学。上智大、青山学院大、明治大、立教大など早慶以外の有名私大も一定割合の採用が続いている。国際基督教大は伊藤忠商事や住友商事で、若干の採用が見られた。
今も昔も変わらない人気業界である総合商社の採用は、このランキングからわかるだけでも、各社とも100人弱が有名大学の学生で占められている。まさにエリート集団。採用における特徴が取り立てて見えないことが、この業界の特徴と言えるのかもしれない。
*この記事は、株式会社大学通信の提供データを基に作成しています。
医科・歯科の単科大等を除く全国743大学に2022年春の就職状況を調査。558大学から得た回答を基にランキングを作成した。就職者数にグループ企業を含む場合がある。大学により、一部の学部・研究科を含まない場合がある。一橋大、青山学院大、立教大、国際基督教大以外は大学院修了者を含む。東京大学は「東京大学新聞」、京都大学は「京都大学新聞」より集計。大阪公立大は統合前の大阪市立大と大阪府立大の実績を掲載した。(調査/大学通信)