特集『JR・私鉄「全国376路線」ランキング』(全13回)の#12では、教育熱の高い沿線を探るため、駅近にある四大中学受験塾の数を集計、路線ごとに平均校数を出して「教育熱の高さ」を数値化した。教育熱心なイメージが強い、東急の各路線はそれぞれ何位に?西武と東武を比べると、どちらがより教育熱心な路線といえるか。(ダイヤモンド編集部編集委員 清水理裕)
日能研、SAPIX…中学受験塾の校数で
首都圏28路線の「教育熱」が判明
「孟母三遷の教え」という言葉がある。「教育には環境が大切」という意味で、儒教で孔子に次いで重要な思想家、孟子の母親が、子供の教育のため引っ越しを繰り返したというエピソードに基づく。
確かに教育には環境が大切だ。それでは現代日本の首都圏で、「教育熱が高い」沿線といえば、どこになるのか?ダイヤモンド編集部が駅近の施設でベンチマークとして注目したのは、小学生が通う中学受験塾である。
中学生や高校生が勉強しに行く塾・予備校は、路線を乗り換えて通うケースが多くなる。それよりも、住居の近くで小学生が通う中学受験塾の方が、沿線住民の教育熱を測る指標として参考になると考えたのだ。
具体的には、首都圏の主要28路線について、各駅の徒歩10分圏内(半径800m以内)にある四大中学受験塾(日能研、早稲田アカデミー、SAPIX、四谷大塚)の校数を計測。路線ごとに算出した平均校数の多さで、教育熱の高さを表した。
繰り返すが、教育には環境が大切だ。あなたが住んでいる沿線は、教育熱だと何位に?編集部による独自試算の結果を確かめてみよう。