国際金融都市ランキング「東京21位」に業界動揺、“不可解な凋落”の裏に納得の理由Photo:PIXTA

アジア勢躍進でも東京は後退
ソウルは初のトップ10入り

 英国の民間調査機関が公表した「グローバル金融センターインデックス」(国際金融都市ランキング)で、東京が直近の今年3月分では21位とトップ20からも外れた。

 過去1年半の間に9位→16位→21位へと順位は急落、金融関係者には少なからぬ衝撃が広がっている。

 ニューヨーク、ロンドン、シンガポールのトップ3は前回調査(昨年9月公表)と変わらないが、ソウルが10位と初のトップ10入りしたほか、香港(4位)、上海(7位)や深圳(12位)などアジア勢もそれなりに存在感を増す中、東京の“凋落(ちょうらく)”が目立つ。

 東京は、直近の世界の都市総合ランキングなどで2位や3位の評価をされているのにである。

 この「凋落」と、都市ランキングとの「落差」は不可解だが、裏には事情があるようだ。