パソコンで疲れた目は、ホットタオルで癒そう（写真はイメージです）Photo：PIXTA
「最近、自分の顔が以前より老けて見える」と感じる人は、目元が原因かもしれません。実は目元のふくらみ（たるみ）は、女性より男性の方が目立ちやすいのです。仕事の疲れでクマができているだけ……と侮ってはいけません。放っておくと、どんどん「老け顔」になるかもしれません。目の下のふくらみの原因と治療方法、予防方法を皮膚科医に聞きました。(取材・文・イラスト／コスメライター 関田そあ)
歳を重ねると目立つ
目の下のたるみの原因とは
そもそもなぜ、歳を重ねると目の下のふくらみ（たるみ）が目立つようになるのでしょうか。皮膚科医の佐藤美氏によると「目の下の脂肪」が原因だそう。
「目の下のふくらみは、眼窩脂肪という、眼球の周りをクッションのように取り囲んでいる脂肪が、目の下に出てきて袋のように膨らんでいる状態。この状態になる原因は、大きくわけて二つあります」
一つ目は、老化。歳を重ねると皮膚、眼輪筋、隔膜、眼窩脂肪など、全体的な支持組織が緩んできて眼球が下がることで、眼窩脂肪が押されて目の下に出てしまいます。
二つ目は、骨格の遺伝的な要因。この場合は、若いときから目の下がふくらんできます。ご両親が若いときから目の下のふくらみがある方は、同様にふくらみが出てくる傾向にあります。
また、一般的に、男性は女性に比べて目の下のふくらみが目立ちやすいと言われます。これは医学的な根拠があるのでしょうか。
「統計的に、男性は女性に比べて眼窩脂肪が多く、目の下のふくらみが目立つ人が多い傾向にあります。また、男女関係なく、パソコンでの仕事が多い方は、ふくらみが目立ちやすくなることも。まばたきの回数が減るので、眼輪筋の動きが少なくなって、それが目の周りの筋力低下につながるのです」
