ここ数年、存在感を増している「美容男子」。スキンケアや美容医療、脱毛などに興味を持つ男性は珍しい存在ではなくなってきました。彼らが日常的に情報を発信しているインスタグラムやユーチューブには、女性顔負けの美容情報が満載。そんな“美意識高め”の美容男子がこぞって通う「小顔矯正」の世界をのぞいてみました。(取材・文/コスメライター 阿部晴菜)
骨は3年で生まれ変わる?
マスク生活が顔に与えた影響
小顔矯正とは、日常生活の中で笑ったり、食事をしたり話をする中で少しずつズレた筋肉を元の場所に戻していくという施術。骨切りなどの外科手術は行わず、手で骨に圧力をかけたり筋肉をほぐしたりしながら、顔のゆがみをなくしたり、下がってしまったあごの位置を上げる(本来あるべき正しい位置に戻していく)ことができます。
そんな「小顔矯正」とは具体的にどうやって行うのか。柔道整復師、歯学学士であり、さつま骨格矯正鍼灸整骨院総院長の薩摩宗治先生にお話を伺いました。
「骨は約3年かけて代謝し生まれ変わります。ちょうどコロナ禍でマスクを着用していた期間も同じ約3年間。マスクをしている間は口元の緊張がなくなり、だらっとした顔になっています。顔のゆるみや歪みを気にして来院する人が多いです」
お笑いコンビEXITのりんたろー。さんはじめ、美容男子と呼ばれる著名人やインフルエンサーの影響もあり、小顔矯正に訪れる男性がここ数年で増えている。来院数全体の約3割程度を占めるようになったそうです。