パチンコ、麻雀、女、酒、タバコを欠かさず、ほぼニート状態の父親。それに母親が共依存するという複雑な家庭環境に育った。14歳のとき、父親が自己破産して失踪。貧しい生活を支えた母親は病に倒れ、半身不随に。苦境のなか、独学で大学に合格、奨学金を得た。そして、兄・成田悠輔がくれた本をきっかけに「起業」を志した。話題の書『14歳のときに教えてほしかった 起業家という冒険』(ダイヤモンド社)の著者・成田修造は、体当たりで起業家の道を歩むようになる。本書は起業を通じた人生の指南書で、何歳からでも起業・独立・副業でビジネスを展開するときに必須の内容。これからは会社員であっても、自分で事業をつくれると強い。その思考法とノウハウを全公開する。
※本稿は、『14歳のときに教えてほしかった 起業家という冒険(ダイヤモンド社)より一部を抜粋・編集したものです。
14歳のとき、
現実を受け止めた
散々罵倒された僕たちは、再び3人だけで家に戻る他ありません。
帰路につくタクシーの中は、母のすすり泣く声が響いていました。
「もう、うちはダメなんだな」 そう思いながら、僕は少しずつ現実を受け止めました。
「家庭崩壊」して頭に
駆け巡った2つのこと
「自分の行動を変えなくてはいけない」
「もう、今までと同じではいられない」
そんなことが、頭の中を駆け巡りました。
家庭崩壊から
起業の道へ
あれから20年近くがたった今、僕は14歳の頃には想像すらできなかった日々を過ごしています。
2012年、その後東証グロース市場に上場する国内最大級のクラウドソーシング会社「クラウドワークス」に、大学4年生で(社長を含めて)4人目の創業メンバーとして入った僕は、2022年12月に退社するまで、普通はできないような多くのことを経験しました。
株式上場を果たし
売上高100億円達成
創業3年1カ月でクラウドワークスは株式上場を果たし、僕自身は25歳で上場企業の取締役副社長COO(最高執行責任者)として会社を経営し、2022 年には売上高100 億円、営業利益10億円を達成。
従業員数は、アルバイト・社員を含めて450人を超える組織に成長しました。
※本稿は、『14歳のときに教えてほしかった 起業家という冒険(ダイヤモンド社)より一部を抜粋・編集したものです。