2024年「中学受験」直前! わが子が成長する中高一貫校&塾#2Photo:PIXTA

首都圏の最難関私立大学グループ「早慶上理」。高い壁ではあるが、合格者は難関中高一貫出身者だけではない。入学時の偏差値は低くても、6年間で早慶上理に手が届くように学力を伸ばす教育をする学校はどこか。特集『わが子が成長する 中高一貫校&塾』(全34回)の#2では、中学入試の偏差値が55未満の中高一貫校を対象に、2024年の中学受験での学校選びの助けとなるよう、最新のデータで作成し直した「早慶上理の合格実績」にフォーカスした“お得”な中高一貫校ランキングをお届けする。(ダイヤモンド編集部編集委員 竹田孝洋、ダイヤモンド編集部 篭島裕亮)

「週刊ダイヤモンド」2023年10月28日号の第1特集を基に再編集。肩書や数値など情報は雑誌掲載時のもの。

最新データで独自ランキングを作成
入りやすいのに早慶上理を狙える学校は?

 首都圏の私立大学の最高峰グループ、「早慶上理(早稲田大学、慶應義塾大学、上智大学、東京理科大学)」。この4大学であれば、少なくとも「学歴」という意味で、就職活動で不利になるケースは、ほぼないといっていい。大学進学を希望する多くの高校生にとって憧れの存在といっていいだろう。

 ただし、この4大学の合格者が、難関中高一貫校出身者で独占されているかというと、そんなことはない。中学入試時点では早慶付属が高根の花だった子でも、中堅クラスの中高一貫校から、学力を大きく“後伸び”させて合格を果たした者も多いのだ。

 では、中学入試の偏差値に対して、早慶上理に強い中高一貫校はどこなのか?今回、ダイヤモンド編集部は大学通信の協力を得て、2024年入試直前に対応できるように、最新のデータで試算した独自のランキングを作成した。

 中高一貫校の各大学グループ(「難関国立」「早慶上理」「MARCH」「関関同立」)への「合格力」と「中学入学時偏差値」から、各大学グループに特化した中高一貫校の「伸長度」を算出して、順位付けを行った。なお、早慶上理のランキングの対象とする中高一貫校は、24年の入学時偏差値55未満に限定した。

 注意点としては、中高一貫校の中には、特進コースを設けたり、高校から入学できたりする学校もあること。そのため各ランキング上位校であっても、実態として特進コースや高校入学者が大学合格実績をけん引する学校もあるので、各校の説明会などで確認してほしい。

 次ページでは、最新のデータで試算した中学受験偏差値に対して、「早慶上理に入学しやすい」中高一貫校のランキングを一挙に紹介する。