ヤマトが「空飛ぶ宅急便」を公開!JALと組んで乗り出す“自前の空輸”をどう使う?ヤマトが導入する貨物専用機(フレイター)。28トンの貨物が搭載可能 写真提供カーゴニュース

ヤマトグループと日本航空(JAL)グループは、ヤマトが導入する貨物専用機(フレイター)をメディアに公開した。JALは機体整備やランプハンドリングなどを手掛け、運航はJALと中国の春秋航空が共同出資するLCCのスプリング・ジャパンが担当する。「2024年問題」により、長距離幹線輸送を中心に「運べない危機」が懸念されるなか、トラック、鉄道、フェリーなどの従来の輸送手段にフレイターを加えることで、安定的な輸送力確保を図る。(カーゴニュース編集部)

*本記事はカーゴニュースからの転載です。

2024年問題「運べない危機」が懸念
貨物専用機で安定的な輸送力確保を図る

 ヤマトグループと日本航空(JAL)グループは11月20日、成田空港内のJAL格納庫で、ヤマトが導入する貨物専用機(フレイター)をメディアに公開した。公開したのは初号機で、同日からプルービングフライト(訓練飛行)を開始。今後、2号機、3号機も順次、日本に到着して運航開始に備える。

 2024年4月11日から運航を開始する。まずは成田~新千歳、成田~北九州、成田→那覇、那覇→北九州の4路線・1日9便でスタート。さらに夏をメドに羽田~新千歳、羽田~北九州の2路線を追加して1日13便に拡大し、最終的には1日21便の運航体制を確立する。

「2024年問題」により、長距離幹線輸送を中心に「運べない危機」が懸念されるなか、トラック、鉄道、フェリーなどの従来の輸送手段にフレイターを加えることで、安定的な輸送力確保を図る。また、自然災害が頻発する中で、災害の影響を受けにくい自前の空路を確保することでネットワークの強靱化する。