大型物件の供給が相次ぐ東京湾岸。買い手が海外にも広がる中、湾岸タワマンの買い方・売り方はどうすればいいのか?特集『2023年決定版 インフレ時代の「負けない」マンション売買・管理』(全24回)の#18では、誰よりも東京湾岸を知る「湾岸の妖精」マンションアナリスト、のらえもんが2023年版の湾岸タワマン売買必勝法を伝授する。(マンションアナリスト のらえもん)
のらえもん @Tokyo_of_Tokyo
マンションアナリスト・マンションブロガー。別名「湾岸の妖精」。東日本大震災後の湾岸タワーマンションを肯定的に、かつロジックやデータで語った「マンション購入を真剣に考えるブログ(現のらえもんブログ)」で、東京湾岸回帰世論の一助となる。メディア寄稿や新聞、雑誌取材など多数。著書に『絶対に満足するマンション購入術』(廣済堂出版、20年)など。
日本で最もマンション売買が活発なエリア
東京湾岸で「勝つ」ために必要なこととは
こんにちは、湾岸の妖精・のらえもんです。東京湾岸エリアを主戦場に、マンションについてのブログを書いたり各種情報発信をしています。
さて、今回は晴海フラッグ(HARUMI FLAG)やパークタワー勝どきなど、新規マンションの供給が相次ぐ東京湾岸エリアで、いまマンションを買いたい!と思っている方に役立つお話をしたいと思います。
本特集の売買座談会(#2、#7、#11)でもお話ししてきましたが、これらのマンションの大量供給にもかかわらず、湾岸タワマンの価格が落ちる気配は全くありません。以前は私も、エリア内で超大型物件の入居が一斉に開始されることから、エリア内での住み替えによる湾岸中古タワマンの在庫が溢れ、需給バランスが崩れるのではないか、価格は多少下がるのではないかと考えた時期もありましたが、その心配は見事に大きく外れました。
首都圏マンション全体の新築供給が細っていく中でいま、東京湾岸エリアの需要は増えています。結果的に東京湾岸が「日本で最もマンション売買が活発なエリア」になったことは間違いありません。2024年から晴海フラッグやパークタワー勝どきの引き渡しが始まり、湾岸ですでにマンションを所有していて、この二つのマンションに住み替える人たちが所有マンションを売るという動きはこれから本格化していきますので、ますますこの傾向は強まるでしょう。
ですので「いつか湾岸タワマンが安くなる」ことを期待して購入を待つのは、到底賢明な判断とはいえません。当面の間、待てば待つほど価格は高くなる状況は続く。価格の高騰にもかかわらずそれを買う層が後を絶たないため、高値で売り手と買い手のマッチングが起こってしまっているという状況です。
こんな状況にある東京湾岸で、少しでも有利な条件でマンションを売り買いするにはどうしたらいいのか?そんな2023年版の「必勝法」を次ページからお伝えしていきましょう。