2020年の目標値として、日本政府が16年に
設定した訪日外客消費額の政府目標
日本政府がかつて掲げた「2020年に訪日外国人旅行者(訪日外客)数4000万人、消費額8兆円」という目標を覚えているだろうか。実に7年も前のことだが、コロナ禍前のピークの19年時点でも、訪日外客数は3188万人、消費額4.8兆円と、目標までは距離があった。その後、コロナ禍で目標の達成は一気に遠ざかった。
しかしここにきて、8兆円という数字が突如として現実味を帯びている。入国制限の撤廃に伴う訪日外客数の顕著な回復に加えて、訪日外客1人当たり消費額が急増しているからだ。