Globee代表取締役の幾嶋研三郎氏
Globee代表取締役の幾嶋研三郎氏

既存の人気英語教材の中から、一人ひとりのユーザーに最適な問題をAIが抽出して提供する──。6月14日に東証グロース市場へ上場したGlobeeが展開する“AI英語教材”、「abceed(エービーシード) 」の特徴だ。

同サービスでは30社以上の出版社とタッグを組み、定番の英検問題集や人気のTOEIC参考書、英字新聞など700以上の英語教材を扱う。そこに単語学習や辞書、音声再生などを始めとした英語学習に特化した機能を加えることにより、いわば“既存の教材のDX”を進めている。

一部の機能は無料でも使えるが、売りは月額2700円(1カ月プラン)から使える「Proプラン」。ユーザーの学習データに基づき、150冊以上の教材データベースの中から解くべき問題を教材横断でレコメンドする。

Globee代表取締役の幾嶋研三郎氏は「2万件を超える問題データベースの中から、自分にあった問題を抽出した『超パーソナライズ教材』であること」がユーザーから支持を集める理由の1つだという。

2022年5月期の売上高は約7億円、2023年5月期の第3四半期までの売上高は約6.7億円。法人向けサービスも展開しているものの、個人向けサービスが売り上げの90%を占める。有料会員は6万人を超えており、累計のユーザー数は300万人を突破した。