資源市況や円安効果の追い風を受けて、2023年3月期に空前の好業績となった大手商社。三井物産、伊藤忠商事、丸紅、三菱商事の中でそれぞれ年齢別に年収を比べた場合、団塊・バブル期・就職氷河期・ゆとり世代のうち、どの世代が恵まれていたか?特集『どの世代が損をしたか?氷河期部長&課長の憂鬱 出世・給料・役職定年』の#31では、20年間を10年刻みにして、5世代の年収と主要64社内のランクを初試算した。各社とも業績を伸ばす中でOB世代が劣勢に立たされているかどうかを検証。一方、勝ち組となったのはどの世代か?このほか専門家による5年後の平均年収予想も掲載する。(ダイヤモンド編集部編集委員 清水理裕)
大手商社は空前の好業績!
三井物産、伊藤忠商事、丸紅、三菱商事、それぞれの世代別年収は?
2023年3月期の大手商社の決算は、資源バブルと円安の後押しを受けて空前の好業績となった。好業績で潤っている各社の社員の平均年収は1000万円を軽く超えている。
今回は、そんな大手商社のうち、三井物産、伊藤忠商事、丸紅、三菱商事を取り上げてみたい。4社の中でそれぞれ、年齢別に年収を比べた場合、団塊・バブル期・就職氷河期・ゆとり世代のうち、どの世代が恵まれていたか?ダイヤモンド編集部は、20年間を10年刻みにして、5世代の年収と主要64社内のランクの推移を初試算した。
2000年代から現在までの、20代、30代、40代、50代といった現役世代から、60代と70代のOB世代までが対象。「それぞれの世代はこの20年で給料を幾らもらっていたのか」「その会社の中ではどの世代が得をしたのか」「日本企業の中での序列は高かったのか」が、残酷なまでに浮き上がる47項目のデータとなっている。
各社とも業績を伸ばす中で、OB世代が劣勢に立たされているかどうかを検証したい。一方、勝ち組となったのはどの世代か?また、専門家による5年後の予測年収の試算も併せて掲載した。次ページで確認しよう。